米GitHubは、GitHubホステッドランナー向けの、Azureプライベートネットワークの一般提供を、4月2日(現地時間)に開始した。
今回、一般提供が開始された機能を用いることで、セキュリティやパフォーマンスを犠牲にすることなく、Azure仮想ネットワークに接続されているGitHubホステッドランナー上でのActionsワークフローの実行が可能になっている。
GitHubホステッドランナーは、フルマネージドのCI/CDおよび自動化ワークフローを実行するための強力なコンピューティングをクラウドで提供し、独自のインフラストラクチャ管理と保守のオーバーヘッドを排除する。
Azureプライベートネットワークによって、選択したAzure仮想ネットワークとサブネット内でプロビジョニングされたGitHubホステッドランナーを簡単に作成できる。Actionsワークフローは、VPNゲートウェイやExpressRouteといった既存の接続を経由して、ストレージアカウント、データベースなどのAzureサービスや、アーティファクトリといったオンプレミスデータソースへの安全なアクセスが可能になる。
さらに、ネットワークセキュリティグループ(NSG)やファイアウォールルールといったネットワークポリシーは、GitHubホステッドランナーに自動で適用されるため、プラットフォーム管理者はネットワークセキュリティをすべて1か所で管理できる。
あわせて、Azureプライベートネットワークは、企業内の子組織に対するネットワーク構成をサポートするとともに、GitHub Enterprise Cloudプランに加えてGitHub Teamプランでもサポートされるようになった。
一般提供にともない、GitHubホステッドランナーフリートに、オートスケーリングとプライベートネットワーキング機能をサポートする、2vCPUのLinuxランナーと、4vCPUのWindowsランナーを追加している。さらに、以前はパブリックベータ版だった、macOS L(Intelチップ、12コア)とmacOS XL(GPUハードウェアアクセラレーション付きApple M1チップ)が一般提供されるようになった。また、パブリックベータ版でサポートされていた、アメリカ東部、アメリカ東部2、アメリカ西部2の3つのリージョンに加えて、アメリカ中部、アメリカ西部、ノルウェー東部、フランス中部、スイス北部、イギリス南部、北ヨーロッパ、オーストラリア東部、東南アジア、南インドリージョンが追加されている。
そのほか、GPUホステッドランナーのパブリックベータ版が公開された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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