デル・テクノロジーズは、大学と企業が協力して革新的なプロジェクトやイニシアティブを共同で実現するプラットフォームとなる「DXイノベーションコネクト」の提供を、4月10日に発表した。
「DXイノベーションコネクト」では、あらゆる産業において学術知識と実務経験の融合によって、企業の事業変革を推進する。dToshと運営する専用のプラットフォームを通じて、大学は最新の研究成果を提供し、企業はその知見をビジネスに活かす方法を探求することで、大学の先端的な知識と企業の実務経験が交わり、企業DXのPoCを実施するための新たなビジネスアイデアやソリューションが生まれる。
また、各企業で実用化に向けて急速に検討が進む生成AIを、それぞれの企業・団体の業務に特化した情報で活用できる「ローカル生成AI」を実現するソリューションパッケージも、あわせて提供を開始した。
「DXイノベーションコネクト」は、「企業DXをどこから手を着けてよいかわからない企業」「業務の自動化・高度化から手を着けたい企業」「社内のデジタル人材の育成を求める企業」に対して、「データ分析・戦略立案」「RPA・業務自動化」「問合せ自動応答」「要件定義支援」「AI実装」をカバーする、「DX Learning Community」「ゼロタッチ タスク」「ローカル生成AIパッケージ」「DXワークショップ」「DXエンジニア養成講座」という、5つのプログラムを用意している。
「DX Learning Community」は、DX推進に向けて経営データを多角的に分析したいものの、社内に人材がいない企業を支援するためのコミュニティープログラムであり、無料での参加が可能で未経験者がデータ分析の基礎的なノウハウを短時間で習得できる。具体的には、BIツールによるデータの加工から、分析と考察、戦略立案までの一連の流れを、ハンズオンとグループワークによって実践的に体験可能となっている。
「ゼロタッチ タスク」は、日々の雑多な業務から解放するサービスであり、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)が必要なものの、どうすればよいかわからない企業の担当者に向けて、Windows 11に標準搭載されたRPAツール「Power Automate for desktop」を使って、どうすれば実現できるのかの手順を記した「設計図」を作成、提供する。
「ローカル生成AIパッケージ」は、生成AIの活用から進めたいという企業向けの、ローカル生成AIを利用できるようにするサービス。「Microsoft Azure Open AI Service」をベースに企業固有の業務情報を利用して、複雑な問合せ解決のサポート、顧客や代理店からの問い合わせに対する自動応答、顧客の過去の取引履歴や個々の嗜好に基づいた製品推奨、高度にパーソナライズされたアドバイスの提供といった、生成AIを活用したサービスの提供を実現する。
「DXワークショップ」では、「知的資産経営メソッド」によるDXワークショップの実施を通じて、DXの戦略策定から施策の具体化が可能になる。自社の内部・外部環境における強み・課題分析、自社の今後のDX戦略の策定、過去から現在までの状況を元に、将来の目標設定を行う3つのステップを実施して、知的資産経営の専門家による伴走のもと約半日かけて企業DX実現の道筋を描く。
「DXエンジニア養成講座」は、自社サービスや製品に生成AIやAIを実装してサービスを強化したいサービスプロバイダや、製品を提供する企業向けのAIプログラミングの実践講座。参加費は無料で、Pythonを利用しビッグデータの整形・解析・マイニングから機械学習モデルの構築・評価まで、AIを実践的に活用するためのオンライン講義・演習となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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