オープンソースのコンテナオーケストレーションシステムであるKubernetesの開発チームは、最新バージョンとなる「Kubernetes 1.30」(テーマはUwubernetes)を4月17日(現地時間)にリリースした。
Kubernetes 1.30では、ボリュームマネージャがリファクタリングされ、kubeletの起動時に既存のボリュームがどのようにマウントされているかに関する追加情報を、kubeletsが入力できるようになっている。
コントロールプレーンは、スナップショットをPersistentVolumeに復元する際にボリュームモードへの不正な変更を常に防止するようになった。
バージョン1.27でベータ版に昇格したPod Scheduling Readinessは、Kubernetes 1.30で安定版に移行し、実際にポッドをノードにバインドするためのリソースがクラスタにまだプロビジョニングされていない場合に、定義済みのポッドのスケジューリングを回避できるようになっている。また、ポッドのスケジュールを許可するかどうかのカスタム制御によって、クォータメカニズムやセキュリティ制御の実装も可能になる。
PodTopologySpread制約のパラメータであるminDomainsも、Kubernetes 1.30から安定版となり、ドメイン最小数を定義できるようになった。同機能は、Cluster Autoscalerで使用するよう設計されている。
そのほか、KubernetesリポジトリがGoワークスペースを使用するようになったため、下流プロジェクトへの影響が発生するようになった。
なお、Kubernetes 1.30ではノードログクエリ、CRD Validation Ratcheting、Contextual Logging、ロードバランサの動作を認識させる機能がベータ版へ移行するとともに、再帰的なSELinuxラベル変更の高速化、再帰的読み取り専用(RRO)マウント、ジョブの成功/完了ポリシー、サービスのトラフィック分散が新たなアルファ機能として加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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