米GoogleのAndroid開発チームは、「Android 15」の2番目のベータ版を、5月15日(現地時間)に公開した。同ベータ版は現在、Honor、iQOO、Lenovo、Nothing、OnePlus、OPPO、Realme、Sharp、Tecno、vivo、Xiaomiといったパートナーのスマートフォン、タブレット端末、折りたたみ式端末で利用可能となっている。
Android 15 Beta 2では、dataSyncおよびmediaProcessingフォアグラウンドサービスタイプに6時間までのタイムアウトが設定され、その後はService.onTimeout(int, int)メソッドを呼び出してフォアグラウンドサービスから除外するようになった。サービスがタイムアウトに応じてService.stopSelf()を呼び出さない場合、サービスは失敗して停止される。また、アプリがバックグラウンドで実行されている間にフォアグラウンドサービスを開始するための新しい要件も追加されている。
そのほかAndroid 15では、標準の4KBページに加えて16KBのページをサポートすることによって、より大きなページサイズを使用するデバイスがサポートされるようになるとともに、グラフィックAPIであるVulkan上でOpenGL ESを実行するためのオプションレイヤANGLEの追加、Canvasグラフィックシステムのさらなる進化、AV1ソフトウェアデコーダであるdav1dにおけるハードウェアでAV1デコードをサポートしていないデバイスへの対応、デバイス上に別のスペースを作成し、認証レイヤを追加することで機密性の高いアプリがのぞき見されることを防ぐプライベートスペースの導入、アプリで最近選択した写真とビデオの強調表示への対応、コンテンツURIの権限チェックを実行する新たなAPIセットの導入、悪意のあるバックグラウンドアプリが他のアプリをフォアグラウンドに持ってきたり、権限を昇格させたり、ユーザーインタラクションを悪用したりすることを防ぐ変更の実施、インテントをより安全かつ堅牢にするための新しいセキュリティ対策の導入など、非常に多くの機能追加・改善が行われる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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