New Relicは、2024年では4回目となるJavaエコシステムの現状に関する年次レポートの日本語版「2024年 Javaエコシステムの現状」を、6月4日に発表した。
同レポートでは、2023年9月のJava 21のリリース以降、同LTSバージョンの普及率は以前のLTSバージョンであるJava 17と比較して、リリース後の6か月間の普及率で287%上回ったことが明らかになっている。
現在、Java 17を使用している開発者は35%以上に達しており、Java 11の成長率を大きく上回った。
広く普及しているJava Developer Kit(JDK)ベンダは、依然としてAmazonであるものの、2024年における使用率は2023年(31.4%)から17.8%に後退している。一方で、コミュニティ管理型のEclipse Adoptiumの導入は前年比50%増となり、開発者がよりアップデートの頻繁なJDKを選ぶようになっていることがわかった。
また、New RelicにレポートするJavaアプリケーションの76.4%がLog4jを使用しており、もっとも普及しているロギングフレームワークはLog4jであることが明らかになっている。同じく、もっとも普及している暗号化用ライブラリはJavaアプリケーションの17.1%が使用するBouncy Castleだった。
New Relicを使用している開発者からの、Java関連の質問やリクエストとして最多だったのは「使用法に関する質問」(33.5%)で、以下「特定のメトリクスに関するクエリ」(21.1%)、「トラブルシューティング」(14.3%)が続いている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です