米Microsoftは、コードエディタ「Visual Studio Code」の、Python/Jupyter向け拡張機能の2024年8月版を、7月31日(現地時間)に公開した。
2024年8月版ではまず、Python実行環境の有無を検知する新しい仕組みを試験的に導入した。従来に比べて検知の速度を上げることを目的に、Rustを使って新たに開発したものだという。この新しい仕組みを利用すると、Python実行環境の情報を得るためにPython実行環境のバイナリを実行する必要がなくなり、従来よりも短い時間で検知できるようになる。この機能を利用するには、設定ファイル「settings.json」を開き、"python.locator"の項目を"native"に変更する必要がある。
そして、デバッグ中に変数の値をエディター画面に表示する機能も加わった。この機能を利用することで、専用の画面を開いたり、変数を表示している部分にマウスポインタを当てたりすることなく、変数の値を確認できる。利用するには、設定ファイル「settings.json」を開き、"debugpy.showPythonInlineValues"の項目をtrueに変更する必要がある。
また、短いPythonコードをすぐに実行するREPLの機能にも改善が加わった。今回の改善で、実行に成功したか失敗したかを表示するようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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