ECSでコンテナ単位の再起動が可能に!
Amazon ECSにおいて、タスクを再起動せずにコンテナを再起動する機能が提供されました。
コンテナを動作させるサービスであるECSでは、コンテナの集合体をタスクと呼ぶ概念で管理します。このアップデート以前だとタスク内のどれか1つのコンテナに不具合があった際にタスク単位での再起動(再デプロイ)しか選択ができず、コンテナ個別での再起動ができませんでした。タスク全体を再起動をした場合、復旧までに時間を要するケースがありましたが、このアップデートによって原因となっている特定のコンテナのみ再起動することが可能になりました。特定のコンテナ内のプロセスが完全には落ち切っていないが、処理がスローダウンしているといったケースはシステム運用をしていると起こりがちだと思うのですが、そうしたケースに迅速に復旧する手段になるかと思います。
下記のようにタスク定義でコンテナ単位で設定をすることができます。
CodeBuildでmacOSでのビルドが可能に!
AWS CodeBuildがMacビルドをサポートしました。
アプリケーションパッケージのビルドを行うCodeBuildでmacOS 14 Sonomaでのビルドができるようになりました。これまではLinuxとWindowsしかビルド環境としてはサポートしていなかったため、macOSのビルドを行うには、EC2でmacOSを用意する必要がありました。ですが、アプリケーションをビルドするのに必要なツールのインストールや、ビルド環境をスケールさせることに課題がありました。
このアップデートにより、スケールが可能でビルドに必要なツールがプリインストールされたmacOSを簡単に用意することができるようになりました。こちらのツール群がプリインストールされています。
非常に便利な機能なのですが、本アップデートはリザーブドキャパシティフリートという機能を利用することが前提となっています。記事執筆時点では東京や大阪という日本リージョンではこの機能が利用できず、日本外のリージョンでしか利用ができません。
また1分単位に課金がされるオンデマンドフリートと異なり、macOSのリザーブドキャパシティフリートでは数分の利用だとしても、最低で24時間の費用が発生してしまうという仕様があります。バージニア北部で本機能を利用した場合、最低のサイズ(24GBメモリ、8vCPU)を1台で構成したとしても、28.8USD(記事執筆時点)は発生してしまうので、費用にはご注意ください。