米LangChainは、AIアプリケーション向けのJavaScriptライブラリ「LangGraph.js」のバージョン0.2を9月3日(現地時間)に公開した。LangGraph.jsは、MITライセンスで公開しているオープンソースソフトウェア。
今回のバージョンアップでは、統合開発環境「LangGraph Studio」や、クラウドサービス「LangGraph Cloud」に対応した。LangGraph Studioも、LangGraph Cloudも、どちらも現時点ではベータ版となっている。
LangGraph Studioは、LangGraph向けの統合開発環境。現在のところはmacOSのみに対応するデスクトップ・アプリケーションとして提供しており、近日中にWindows版やLinux版を用意するとしている。LangGraph Studioは、アプリケーションの処理の流れをフローチャートのような図で表示する機能や、アプリケーションに試しに問いあわせを投げて、どのような流れで返答ができるのかを確認する機能、アプリケーションのデバッグを支援する機能などを提供する。
LangGraph Cloudは、LangGraphで開発したアプリケーションを実際に稼働させるクラウドサービス。仮想マシンの確保などの作業が必要ないマネージド・サービスとなっており、アプリケーションをデプロイするだけで、本番稼働を始めることができる。
現在のところLangGraph Cloudは、LangChainの「LangSmith Plus」あるいは「LangSmith Enterprise」サブスクリプションの契約者に向けてベータ版として公開している。LangSmith Plusの料金は1ユーザー当たり月額39ドルで、LangSmith Enterpriseの料金は要相談となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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