インメモリデータベース「Valkey」の開発チームは、初めてのメジャーバージョンアップとなるバージョン8.0.0を9月16日(現地時間)に公開した。Valkeyは3条項BSDライセンスで公開しているオープンソースソフトウェア。
Valkeyは、「Redis」からフォークしたソフトウェア。Redisが、ライセンスを商用利用には難しいものに変更したことを機にフォークし、2024年4月に初めてのバージョンとなる「7.2.5」を公開した。今回の新版は初めてのメジャーバージョンアップとなる。
8.0.0ではまず、マルチスレッド処理を全面的に見直し、非同期の入出力(I/O)をマルチスレッドで処理し、それぞれのスレッドを別々のプロセッサコアに割り振った。また、複数のコマンドをなるべくまとめて一括で処理するようにして、プロセッサのキャッシュを有効利用し、メモリアクセスの頻度を下げた。このような改善の結果、処理性能が3倍近くまで向上したとしている。
さらに、自動フェイルオーバーの範囲を空のシャードにまで広げたり、レプリケーションの際にデータを2本の経路で流すようにしたり、メモリ消費量を削減するなどの改良を加えた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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