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プログラミング言語Pythonのバージョン3.13.0が公開、JITコンパイラを実験的に導入

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 プログラミング言語Pythonの開発チームは、最新バージョンとなる「Python 3.13.0」を、10月7日(現地時間)に公開した。

 新版では、「実験的」という位置付けではあるが、JITコンパイラが使えるようになった。この機能はバージョン3.11.0公開時に予告されていたものだ。利用するには「--enable-experimental-jit」というオプションを付けてCPythonをビルドする必要がある。

 JITコンパイラというと、プログラム実行時に機械語に変換してから実行する仕組みが一般的だが、Pythonが導入したJITコンパイラはやや込み入った仕組みを採用している。頻繁に実行する部分だけをJITコンパイルすることで、コンパイルにかかる時間を短縮しながら、JITコンパイルの効果を得るためだ。

 Pythonでは、プログラムを「バイトコード」に変換して実行していくが、今回導入したJITコンパイラでも、最初はバイトコードを実行していく。そして、コード内の繰り返し実行する部分を検出したら、より機械語に近い中間表現に変換する。中間表現を実行しながら、さまざまな最適化技法を検討し、最も良いと考えられる技法を使って機械語に変換する。

 新版ではさらに、対話型インタプリタに改善が加わり、複数行のプログラムを入力できるようになり、入力履歴を保存するようになった。また、CPythonの実行環境として、WebAssemblyとiOSとAndroidが入った。WebAssemblyは「Tier 2」、iOSとAndroidは「Tier 3」という位置付けになる。ちなみに最上位の「Tier 1」にはmacOS(x64とApple Silicon)、Windows(x64)、Linux(x64)が入っている。

 ほかにもmacOS版の動作条件を10.9(Mavericks)以上から、10.13(High Sierra)以上に変更するなど、多数の変更がある。

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