米Microsoftは、外部事業者が提供している大規模言語モデル(LLM)を、.NETプログラムから利用しやすくするライブラリ「Microsoft.Extensions.AI」をプレビューとして10月8日(現地時間)に公開した。このライブラリは.NET Standard 2.0に準拠しており、.NET 8.0と.NET Framework 4.6.2に対応する。
Microsoft.Extensions.AIは、事業者ごとに異なる呼び出し方法を抽象化し、共通のクラスやメソッドなどで異なるLLMの機能を呼び出せるようにしている。APIキーの設定など、前準備の部分は事業者ごとに異なる手順が必要だが、準備ができればほぼ共通の方法で機能を呼び出せる。
Microsoftはすでに同じような機能を持つ「Semantic Kernel」を提供しているが、今回公開したMicrosoft.Extensions.AIは、Semantic Kernelの「Microsoft.SemanticKernel.Abstractions」を進化させたものだと説明している。
このライブラリは現在のところ、米OpenAI、Microsoftの「Azure AI」、カナダOllamaのサービスに対応しているが、今後対応事業者を増やしていくとしている。そしてMicrosoftは近日中に.NET 9の正式版の公開を予定しているが、Microsoft.Extensions.AIは.NET 9公開後もまだプレビューの段階にとどまり、開発者からの意見を集めるとしている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です