SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発

React NativeとExpo SDKのモジュール群で、プラットフォームの機能を便利に使う

ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発 第3回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 JavaScriptやReactを通じて、Android SDKやiOS SDKが元々持っている機能を便利に扱える特性は、React Nativeの真骨頂です。React NativeやExpo SDKが提供するモジュール群を使って、どのような機能を扱えるのか、本記事でおさらいしていきましょう。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対象読者

  • モバイルアプリを作ってみたいReactエンジニア
  • モバイルアプリのリリース作業を手軽に行いたい方

前提環境

 筆者の検証環境は以下の通りです。

  • macOS Sequoia 15.2
  • Node.js 23.6.0
  • npm 10.9.2
  • Expo 52.0.25
  • React Native 0.76.6

React Nativeはプラットフォームに対して「ネイティブ」なツール

 本連載は、React Nativeを生かしたモバイルアプリ開発フレームワークであるExpoと、そのアプリ開発を支援するSaaSであるExpo Application Service(EAS)を中心に解説しています。先日、Expoのためのアプリケーションサーバーを構築できるEAS Hostingが登場し、今後もExpoを中心としたエコシステムには大きな進化が期待できます。

 本連載の後半では、EASおよびEAS Hostingについても解説する予定なのでご期待ください。

 さて、後々の話はさておき、今回はReact NativeやExpoを通じてプラットフォームの機能を扱う観点から、各種モジュールを解説します。

プラットフォーム本来の機能≒ネイティブな機能

 Kotlin+Android SDKやSwift+iOS SDKなどの、各プラットフォームで本来用意されている開発ツールを使って開発すると、より細やかにプラットフォームの機能を扱うことができ、実行時により高いパフォーマンスを得られる傾向があります。React Nativeのように、JavaScriptなどの別の言語で開発するケースは、経済合理性などの他の理由が総合的に考慮された結果であることが多いです。どちらがいいという話ではありませんが、プラットフォーム本来の開発ツールには、そういった特性があるという認識を持つべきです。

 「本来の」という言い回しをしましたが、同様の意味で「ネイティブな」という表現を使うこともあります。実は、React Nativeという名前に含まれる「Native」は、このニュアンスで命名されており、「Reactを通じてプラットフォーム本来のUIを扱えるツール」という意味を持っています。実際にはUI以外にも、プラットフォーム側のAPIを扱えるので、React Nativeのエコシステムの中で「ネイティブ」という言葉が出てきたときは、概ね「Android SDK」や「iOS SDK」の機能を指していると思ってよいでしょう。

 本記事では、React NativeやExpo SDKの中でも、プラットフォームの機能を便利に扱うためのモジュールを中心に解説していきます。

次のページ
React Nativeのモジュール

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川幸哉(ナカガワユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/20967 2025/02/19 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング