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ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発

Expo Routerのレイアウトの仕組みを理解し、より実践的なナビゲーションを構築しよう

ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発 第6回

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 Expo RouterはExpoにおけるデファクトスタンダードな画面遷移ライブラリです。ファイルベースルーティングの手軽さと、Android/iOS本来の画面遷移機構を活用した操作感を併せ持ち、開発体験とユーザー体験を両立しています。その一助となっているのが、本記事で解説するレイアウト機構です。スタックやタブといった見慣れたナビゲーションをどのように実現するのか解説します。

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対象読者

  • モバイルアプリを作ってみたいReactエンジニア
  • モバイルアプリのリリース作業を手軽に行いたい方

前提環境

 筆者の検証環境は以下の通りです。

  • macOS Sequoia 15.4.1
  • Node.js 24.0.2
  • npm 11.3.0
  • Expo 52.0.46
  • React Native 0.76.9

ファイルベースルーティングとレイアウト

 前回の記事は、Expo Routerのセットアップと画面遷移の最低限の基本について解説しました。今回はより実践的なアプリ開発で役立つ仕組みについて解説していきます。

 今回の肝となるのは、ファイルベースルーティングの仕組みの中でも特殊な動きをする「レイアウト」の仕組みです。レイアウトは画面において「コンテンツの外枠」と呼べる、UIを定義するための仕組みです。

 例えば、次のような画面があったとします(図1)。

図1:画面AからBへの遷移
図1:画面AからBへの遷移

 画面が切り替わっていますが、よく見ると外側に変わっていない部分があるのをお分かりいただけるでしょうか(図2)。

図2:コンテンツ部の外側は変わっていない
図2:コンテンツ部の外側は変わっていない

 iOSの場合、ヘッダーのUIはタイトルや戻るボタンが内部でアニメーションするだけで、別のヘッダーに取り替えられるわけではありません。また、画面上には見えませんが、コンテンツの外側にもコンテンツを囲んでいるUIがあります。

 こういった、コンテンツを囲んでヘッダーを配置するような部品のことを、「レイアウト」と呼んでいます。では、実装上はどのようにレイアウトを定義するのか、見ていきましょう。

 その前に、まずはファイルベースルーティングを解説します。先にファイルベースルーティングの応用的な使い方を覚えておいたほうが、レイアウトの理解が深まるからです。

次のページ
ファイルベースルーティングの命名規則

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川幸哉(ナカガワユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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