JAPAN AIは、自律型AIエージェント「JAPAN AI AGENT」において、ユーザーが簡単かつ自由にAIエージェントを作成できる機能の提供を開始したことを、2月26日に発表した。
JAPAN AI AGENTは、特定のタスクを遂行するさまざまなAIエージェントを利用可能なAIツールで、PowerPoint資料を作成する「スライド生成アシスタントAIエージェント」や、競合となる企業の動向を調査する「データ分析コンシェルジュAIエージェント」をはじめとした、業務単位のAIエージェントを多数搭載しており、各AIエージェントを業務フローに合わせて利用できる。
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今回、リリースされた「AIエージェント作成機能」は、同社の開発・提供するサービスのコンセプトである「あらゆる業務の自動化・効率化」の中核を担う機能であり、業務に精通している現場の人々がAIエージェントを作成可能な環境として、同機能の提供を開始している。なお、同機能は一部のプランのみで利用できる。
AIエージェントの作成にあたっては、業務の細分化と手順の整理を行い、それらをワークフローとして設定する必要がある。
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ワークフローの各ステップに
- Webで必要な情報を収集する
- 表形式にデータを加工する
- データを元に分析する
- スライド資料にまとめる
といった、さまざまな行動を設定する。
ワークフローは分岐させることが可能で、適切なワークフローを組むことによって、より複雑なタスクの遂行や精度の高いアウトプットが得られる。
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タスクの遂行をするAIエージェントに特定の役割を持たせたい場合は、システムプロンプト(AIへの指示)を設定する。具体的には、「あなたは広報のプロです」というシステムプロンプトを設定すれば、広報のプロという立場からタスクを遂行させられる。
続けて、GPT(o-シリーズも含む)、Gemini、Claudeシリーズの中から、使用するLLMを選択する。
さらに、「自社で取得しているエンゲージメントサーベイデータなどから退職リスクの要因分析をさせる」といった、社内で保有している数値データや文書データを参照して実施するタスクをAIエージェントに依頼する場合は、データ連携機能を用いる。
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データ連携機能では、以下のような形式に対応する。
- Word・Excel・PDFをはじめとした各種ファイル
- Google Drive・Teams・DropBox・Boxなどのオンラインストレージサービス
- Slack・Chatworkなどのコミュニケーションツール
- Confluenceなどの文書管理ツール など
データ連携にあたって専門知識は不要で、直感的なドラック&ドロップ操作やシンプルなAPIで設定できる。
そのほかJAPAN AI AGENTでは、複数の選択肢から自律的に判断して選択することが可能なため、複数のワークフローを設定したAIエージェントを作成した場合などに、人間からの指示に適したワークフローを自身で判断してタスクを遂行するので、幅広いオーダーに対応できるAIエージェントを作れる。
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