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セキュリティとパフォーマンスを強化したオープンソースのハイパーバイザ「Xen 4.20」がリリース

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 Xen Projectは、オープンソースのハイパーバイザである「Xen 4.20」を、3月5日(現地時間)にリリースした。

 Xen 4.20では、GitLab CIにECLAIR MISRA Cスキャナを統合して90のルールを適用し、不当な違反をゼロにするとともに、GitLab CIのx86、Arm64、RISC-V、PowerPCに対してUBSAN(Undefined Behavior Sanitiser)をデフォルトで有効にしたほか、既存のファジングハーネス2つをOSSFuzzに統合している。

 さらに、512b以外のセクタサイズに対するblkifプロトコル仕様の修正が行われるとともに、libxenguestのドメインビルダがセカンダリモジュールを解凍しなくなり、ゲストカーネルに任せるようになった。また、ビットスキャンとハミング重みにおけるビット操作ヘルパーの改善をはじめとする、common/archコード分割の改善が行われている。

 アーキテクチャごとの機能強化では、Intel CPUにおけるページング書き込み機能のサポート、AMD Zen 5のサポートなどが行われた。また、Armではパフォーマンスの最適化のためのLLC(Last Level Cache)カラーリングのサポートや、Armv8-Rの実験的なサポート、NXP S32G3プロセッサファミリとLINFlexD UARTドライバのサポートなどが行われている。そのほか、RISC-Vではデバイスツリーマッピングとメモリ管理初期化の強化、PowerPCでは初期ブート割り当ての改善が行われた。

 なお、Xen 4.20の開発期間中には、ハイパーバイザにおける4つの修正、ツールスタックにおける1件の修正、1件のユースケースのサポート、外部プロジェクトにおける2つの修正が公開されている。

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