米Cloudflareは、AIモデルに包括的な可視性、セキュリティ、制御を提供するツールスイート「Cloudflare for AI」を、3月19日(現地時間)に発表した。
Cloudflare for AIは、AIモデルの展開および利用、リスクに対する防御までをサポートし、従業員によるAIツールの誤った使用、有害なプロンプト、機密情報の漏洩、新たな脆弱性といった、さまざまな脅威からAIモデルを保護できる。
Cloudflare for AIでは、Firewall for AIによってすべてのAIアプリケーションを自動的に検出して、ラベル付けを行うことが可能となっており、セキュリティチームがAIの安全な使用を実現するための対策を点検・実行できるようにする。
また、Firewall for AIは被害が発生する前に警告を発してブロックすることによって、機密情報漏洩の特定が可能となっている。
AI Gatewayでは、一度設定するだけで組織内のすべてのAIアプリケーション全体を可視化して、プロンプトや使用パターンのインサイトを収集できる。
さらに、AI GatewayとLlama Guardの統合によって、不適切なプロンプトを阻止するルールの設定が可能になるとともに、管理者が意図した使用に合わせてAIモデルの整合性を維持できるようになっている。
Workers AIでは、世界中の190都市以上にGPUを配置しており、AIアプリケーションを構築・展開するための強力なプラットフォームを提供し、ユーザーの至近距離での効率的なセキュリティ内蔵AIソリューション実装を可能にする。
そのほか、Cloudflareのアプリケーションセキュリティとパフォーマンス機能は、不要なアクセスをブロックして企業・組織にとってもっとも重要なAIアプリケーションへの攻撃を阻止するとともに、ルーティング、ロードバランシング、トラフィックの最適化を同時に行うことで、信頼性の向上にも寄与していく。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です