日本マイクロソフトは、セキュリティの向上にはAIの導入が不可欠となりつつあることを受けて、AI技術を活用したサイバーセキュリティの強化に必要な知識とスキルの習得を支援する、「CyberSmart AI プログラム」の提供を3月27日に開始した。
「CyberSmart AI プログラム」は、新たに独自開発されたプログラムで、とりわけ人材育成の分野への貢献が期待されている。
参加者は、今日のサイバー脅威において有用な最新のサイバーセキュリティに関する知識に加えて、防御的および能動的サイバーセキュリティのレジリエンスと運用戦略における、AI活用スキルを体系的に習得できる。提供対象は、政府機関、国内の基幹インフラ事業者、公営企業などで、無償での提供となる。
米Microsoftは、AIおよびクラウド基盤の増強、人材育成、研究拠点の新設、セキュリティの強化を目的とした、日本への総合的な投資計画を2024年4月に発表した。同計画には、2027年までの3年間で300万人にスキリング機会を提供するとともに、サイバーセキュリティ分野での連携の強化も含まれており、「CyberSmart AI プログラム」は計画実行に向けた取り組みの一環として提供される。
なお、今回の「CyberSmart AI プログラム」提供開始に先立って、日本マイクロソフトは2024年12月に政府機関でサイバーセキュリティを専門とする業務に従事している人々に向けて同プログラムを実施し、約430名が参加した。参加者からは、「現場のニーズに即した内容であった」「サイバー安全保障分野での対応能力の向上において有益だ」といった高い評価を得ている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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