SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

CodeZineニュース

従業員数1000名以上の大企業、8割がAIエージェントを導入もユーザーの9割が課題を感じていることが明らかに

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 テックタッチは、生成AIを業務で活用している従業員数1000名以上の大企業に勤務する会社員を対象に実施した、大企業のAIエージェント活用に関する実態調査の結果を5月12日に発表した。同調査は、3月19日〜20日の期間に行われ、429名から有効回答を得ている。

 調査対象者に、勤務先の業種を尋ねたところ(複数回答)、「ソフトウェア・情報サービス業」(19.8%)がもっとも多く、「製造業」(18.2%)、「電気・ガス・熱供給・水道業」(9.6%)がそれに続いた。

 職種を尋ねた質問(複数回答)では、「情報システム」(21.4%)が最多となり、以下「営業」(18.6%)、「人事」(16.1%)が続いている。

 AIエージェントについて知っているかを尋ねたところ、「知っていて詳しく説明できる」が28.4%、「知っていてなんとなく説明できる」が33.8%、「言葉だけなら聞いたことがある」が26.8%となった。

 勤務先の企業における、AIエージェントの浸透度合いとしては、「30%〜50%未満が日常的に利用している」(22.1%)がもっとも多く、「50〜80%未満が日常的に利用している」(18.6%)がそれに続いている。

 勤務先の企業におけるAIエージェントの浸透度合いについて、「まったく利用していない」「わからない/答えられない」以外の回答をした人に、AIエージェントを活用して、どのような経営戦略・事業戦略の策定・実行に役立てているかを尋ねた質問(複数回答)では、「コスト削減」(51.0%)、「新規事業創出」(38.5%)、「リスク管理」(36.9%)が上位を占めた。

 同じく、勤務先の企業におけるAIエージェントの浸透度合いについて、「まったく利用していない」「わからない/答えられない」以外の回答をした人に、自身は業務でAIエージェントを活用したことがあるかを尋ねたところ、「頻繁に活用している」が24.5%、「限られた業務範囲で活用している」が36.1%、「試験的に活用している」が21.3%となっている。

 自身が、業務でAIエージェントを「頻繁に活用している」「限られた業務範囲で活用している」「試験的に活用している」と答えた人に、AIエージェントをどのような用途で活用しているかを尋ねた質問(複数回答)では、「データ分析・レポート作成(業界動向調査・市場分析含む)」(57.2%)が最多となり、「文書作成・要約・校正(メール・レポート・議事録・プレゼン資料など)」(51.4%)がそれに続いた。

 そのほか、AIエージェントの用途について自由に答えてもらったところ、「システム運用の最適化を図る」「複数のAIを組み合わせて、複雑なタスクを実行している」といった回答が寄せられている。

 同じく、自身が業務でAIエージェントを「頻繁に活用している」「限られた業務範囲で活用している」「試験的に活用している」と答えた人に、AIエージェントを活用する上での課題を感じるかを尋ねた質問では、「非常に感じる」が30.7%、「やや感じる」が59.1%となった。

 AIエージェントを活用する上での課題を「非常に感じる」または「やや感じる」と答えた人に、具体的にどのような課題を感じているかを尋ねたところ(複数回答)、「機密情報や個人情報の取り扱いが不安」(55.0%)がもっとも多く、以下「思ったような回答が得られない」(46.3%)、「効果的な使い方・指示の出し方がわからない」(41.6%)が続いている。

 そのほか、AIエージェントを活用する上での具体的な課題について、自由に答えてもらった質問では、「依存してしまうと個人のスキルが身につかない」「コストパフォーマンスが測定しにくい」といった回答が寄せられた。

 自身が、業務でAIエージェントを「頻繁に活用している」「限られた業務範囲で活用している」「試験的に活用している」と答えた人に、AIエージェントを利用することによって、自身のパフォーマンスが向上できていると感じるかを尋ねたところ、「非常にそう感じる」が33.1%、「ややそう感じる」が57.1%となっている。

 今後、業務においてAIエージェントを導入・活用していく/さらに促進していくにあたって、どのような課題やハードルを感じているかを尋ねた質問(複数回答)では、「社内にAI活用に関する知識やノウハウが不足している」(35.4%)が最多となり、「既存システムやツールとの連携が難しい」(33.1%)、「AIの専門知識を持つ人材の確保が難しい」(30.5%)がそれに続いた。

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事の著者

トップスタジオ(畑明恵)()

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/21490 2025/05/13 16:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング