Googleは、同社が持つインフラ上で自作のWebサービスを動かせるホスティングサービス「Google App Engine」を公開した。
Googleは、同社が持つインフラ上で自作のWebサービスを動かせるホスティングサービス「Google App Engine」を公開した。現在はプレビュー版であり、機能制限されているが先着1万名まで無償で利用できる。
このサービスは同社のWebサービスを支えるサーバ環境を提供するもので、Ajaxなどを利用した動的なWebサイトの構築や、「Bigtable」および「Google File System」によるストレージシステム、ユーザを認証してメールを送るGoogle APIなどを活用できる。
プレビュー版では500MBのストレージと1日あたり10GBまでの帯域を利用でき、Googleによれば「1ヶ月間で500万ページビューを支えられるレベル」だという。Google App Engine側で自動スケーリングやロードバランシングを行ってくれるため、1名の利用者から数万人の利用者まで、インフラのスケーラビリティを考慮せずにWebアプリを公開できるメリットがある。なお正式リリース時には、これらの制限を解除できる有償プランも用意される見込み。
Webサービスの開発およびアップロードは公開されているSDKを利用して行う。現在のところ対応開発言語はPython 2.5.2のみとなっており、SDKにはフレームワーク「Django v0.96.1」が含まれている。
なお、アプリケーションは3つまで作成でき、ブラウザ上でWebアプリの稼働状況を確認できるモニタリング環境も提供される。
【関連リンク】
・Google App Engine - Google Code
・Google App Engine Blog: Introducing Google App Engine + our new blog
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