ソフォスは、2008年1~3月のスパムの最多配信国ワースト12に関する最新レポートを発表した。アジア地区、ヨーロッパ地区のセキュリティ意識の低さを露呈する結果となった。
ソフォスは、2008年1~3月のスパムの最多配信国ワースト12に関する最新レポートを発表した。アジア地区、ヨーロッパ地区のセキュリティ意識の低さが問題となっている。
世界各地に展開する脅威解析センター「ソフォスラボ」のリサーチャーが、上記期間の全メールを分析したところ92.3%がスパムであることが判明した。また、ソフォスラボではスパムに関連した新規Webサイトが毎日23,300件発見されている。これは、3秒間に1件の頻度になる。
国別ランキングでは、トルコが初めて上位3カ国に入った(下記表参照)。トルコ国内の感染コンピュータから配信されているスパムは、世界のスパムの5.9%を占めている。アメリカのランキングは前回に引き続き1位だが、前四半期に比べて比率を下げている。これは、対策強化の効果が現れたとみられている。現に大陸別のランキングをみても、北アメリカは前回同様3位にランクしているが、前回の26.5%から18.9%と大きく比率を下げている。逆にアジアとヨーロッパは前回に引き続き1、2位に名を連ね、配信比率を増加させている。
この結果は、アジアやヨーロッパにおけるスパマーの行動がアメリカに比べて活発になったことを意味するのではなく、これらの地区のコンピュータがクラッカーに操られ、ボットネット化してしまっているものが多いことを示している。つまり、アジアやヨーロッパはアメリカに比べて、コンピュータのセキュリティに対する意識や対策が十分ではないことを意味している。今後、早急に対策の導入を強化しない限り、ボットネットの拡大を防ぐことはできないだろうとソフォスはみている。
順位 | 国名 | 比率 |
1 | アメリカ | 15.4% |
2 | ロシア | 7.4% |
3 | トルコ | 5.9% |
4 | 中国(香港を含む) | 5.5% |
5 | ブラジル | 4.3% |
6 | 韓国 | 4.0% |
7 | ポーランド | 3.8% |
8 | イタリア | 3.6% |
9 | ドイツ | 3.4% |
9 | 英国 | 3.4% |
10 | スペイン | 3.3% |
11 | フランス | 3.2% |
…… | …… | …… |
33 | 日本 | 0.5% |
その他 | 35.8% |
順位 | 地域 | 比率 |
1 | アジア地区 | 34.3% |
2 | ヨーロッパ地区 | 30.7% |
3 | 北アメリカ地区 | 18.9% |
4 | 南アメリカ地区 | 14.2% |
5 | アフリカ地区 | 1.1% |
その他 | 0.8% |
【関連リンク】
・ソフォス
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-