本連載の構成
本連載では、「手拍子で踊るスタックチャン」のMVPを出発点に、開発環境の構築からLED制御、サーボ制御、手拍子検出などの実装詳細へとステップアップしていきます。連載後半では、LLMとの接続にもチャレンジします。
第1回(今回):【アイデア・設計】ChatGPTとのブレストで機能を決める
AIとの会話を通じたアイデア出しを行いました。スタックチャンが活躍するシーンを思い浮かべながら、日常の生活に溶け込むアプリケーションを考えました。
第2回:【環境構築】LLMを「技術顧問」にするセットアップ術
M5Stack/M5StackChanの開発環境を整え、まずはHello Worldの表示やLED制御まで進めます。「LEDをゲーミングっぽく光らせて」といった曖昧な依頼を、AIに仕様の候補を出してもらいながら、実装可能な形に落とし込んでいきます。
第3回:【基本の動き】サーボ制御とアニメーションのロジックをAIに書かせる
スタックチャンの首振りや表情制御を実装します。「踊る」という抽象的な動きを、「拍に合わせて笑顔になる」「左右に首を振る」「光る」といった小さな動作に分解し、イージングやかわいく見える動きのロジックをAIと相談しながら作ります。
第4回:【自分なりのカスタム例】LLMと接続して「意志」を持たせる
プラットフォームのLLM連携機能を活用し、スタックチャンを対話型ロボットとして動かします。APIキーの設定やプロンプト設計など、つまずきやすい部分をAIに相談しながら進め、画面内のチャットボットが物理的な体を持ったときにUXがどう変わるかを解説します。
第5回:【応用】お話しできるスタックチャンとダンス機能を両立する
「LLMとの会話と踊りを両立させる」という課題に対し、ダンスモードをTool Calling/Function Calling化し、LLMが必要に応じてダンス機能を呼び出せる構成にします。さらに、踊った時間やテンポなどの実績値をToolの実行結果として返すことで、スタックチャンが「今日はたくさん踊ったね」と文脈に応じた会話ができるようにします。
第6回:【総括】物理デバイスがあるエンジニアライフの未来
外装やアクセサリのカスタマイズ、3Dプリント、コミュニティ活動への広がりを扱います。例として、ヘッドホン型アクセサリやUFOキャッチャー型アクセサリなどの題材を紹介し、身近なテーマで作るほど愛着が増していく楽しさを伝えます。これまでの開発を振り返りながら、AIとハードウェアによってエンジニアの創造性を画面の外へ広げていく考え方を再確認します。
お読みいただきありがとうございました。まずは、手元のスタックチャンに「何をしてほしいか」を言葉にすることから始めてみてください。
次回は、AIを技術顧問として据えつつ、開発環境の構築から最初のアプリケーション書き込みまでを進めていきます。
