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SharePoint ServerのWebパーツにリッチなUIを組み込むテクニック

Infragistics NetAdvantageチュートリアル その9 - SharePoint Webパーツでの利用

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コンパイル時の注意

 デプロイにおけるセキュリティの煩雑さを回避するために、厳密な名前キーでアセンブリにサインすることが最善です。Visual Studioに含まれるユーティリティであるsn.exeを使用してキーを生成できます。

 コマンドの文法は次のとおりです。

sn -k [path]

 厳密な名前キーが配置されている、ファイルのパスと名前で[path]を置き換えます。

 Projectプロパティを使用してキーファイルを指定します。これはアセンブリにサインするために使用されます。

デプロイ

 MOSSにカスタムアセンブリと共に、参照として使用されるInfragisticsアセンブリをコピーする必要があります。コードアクセスセキュリティの例外を回避するためにGACにアセンブリをインストールするのが最善です。

 NetAdvantage for ASP.NET [CLR2]アセンブリには組み込みリソースとして必要なJavaScriptファイルが含まれているので、スクリプトファイル用の仮想ディレクトリの作成は不要です。ただし、カスタムのイメージやCSSスタイルシートを使用する場合、それらのリソース用のディレクトリを設定したいことがあります。WSSにディレクトリを通知して「ワイルドカードインクルード」のためにマークをすることも必要です。

 IISを使用して、リソースすべてを含む仮想ディレクトリをSharePointサイトに追加できます。仮想ディレクトリを追加したら、ディレクトリを含めるためにSharePointサーバー管理ページを使用します。

管理パスの定義

 管理パスを定義するには、最初にSharePointサーバー管理ページを開きます。[アプリケーション構成の管理]タブをクリックし、[SharePoint Webアプリケーション構成の管理]セクションで[管理パスの定義]をクリックします。仮想ディレクトリに適切な相対URLを入力し、[種類]ドロップダウンボックスから[ワイルドカードを使用した管理対象パス]オプションを選択します。最後に[OK]をクリックします。

Webパーツの使用

 これでカスタムのWebパーツの構築とデプロイができました。ではこれをページに追加しましょう。WebパーツはWebパーツ定義ファイル(.dwp)を使用してインポートされます。Webパーツのための.dwpファイルを作成するには、前述のMSDNのガイドを参考にWebパーツをSafeControlとして登録します。

 パーツの登録が完了して.dwpファイルを作成したら、SharePoint Webパーツページから[インポート]メニュー項目を使用してカスタムのパーツをインポートします。インポートが成功すれば、ページの任意の領域にカスタムのWebパーツを追加できます。

図2 - 【Webパーツの例】 複合Webパーツ内のAdventureWorksにバインドされたWebGridおよびWebGauge
図2 - 【Webパーツの例】 複合Webパーツ内のAdventureWorksにバインドされたWebGridおよびWebGauge

まとめ

 標準のWebControlをWebパーツページに直接追加することはできませんが、シンプルなラッパーを使用することで素早くこれを実現できます。

 WebPartクラスを作成して、2つのNetAdvantage for ASP.NETコントロール、すなわちWebGridおよびWebGaugeWebPartクラスに追加しました。WebPartの入れ物によって、Webパーツページにコントロールを挿入することが可能となり、基本のWebGaugeおよびWebGridは、WebPartの影に隠れて見えませんが有効な機能として動作します。

 任意のNetAdvantage for ASP.NETコントロールでこの同じパターンを使用すれば、Microsoft Office SharePoint Serverの開発を魅力的かつ敏速に達成することができるでしょう。

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この記事の著者

インフラジスティックス・ジャパン株式会社 山田 達也(インフラジスティックス・ジャパンカブシキガイシャ ヤマダ タツヤ)

国内ソフトベンダーにて多数の.NETプロジェクトに携わる。現在はインフラジスティックス・ジャパンで開発サポートを担当しつつ、リッチクライアントやRIA技術を広めるべくエバンジェリスト修行中。趣味は全国競馬場巡りで夢はラスベガス在住。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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