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JavaScriptの「今」はこうなっている!現場のコードを変える注目機能を総ざらい

JavaScriptの配列メソッドの罠とその処方箋。Iteratorで書くスマートな反復処理とは

JavaScriptの「今」はこうなっている!現場のコードを変える注目機能を総ざらい 第3回

イテレータをシンプルに結合するIterator Sequencing

 イテレータに関連する機能としては、ES2026においてIterator Sequencingが標準化されました。これは、2つ以上のイテレータを単一のイテレータであるかのように扱う機能です。

 Iterator Sequencingの利用できない従来の環境では、以下のようにジェネレータ関数を使って2つのイテレータを束ねる必要がありました。

リスト iter_seq.js
const earlys = Iterator.from([1, 2, 3, 4, 5, 6]);
const lates = Iterator.from([9, 10, 11, 12]);

const EarlyAndLates = function* () {
  yield* earlys;
  yield 7;
  yield 8;
  yield* lates;
}();

const arr = Array.from(EarlyAndLates); 
console.log(arr);	// [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12]

 Iterator Sequencingを使うと、Iteratorオブジェクトのconcatメソッドを使って、以下のように記述できます。

リスト iter_seq.js
const earlys2 = Iterator.from([1, 2, 3, 4, 5, 6]);
const lates2 = Iterator.from([9, 10, 11, 12]);
const iter = Iterator.concat(earlys2, [7, 8], lates2);
const arr2 = Array.from(iter);
console.log(arr2);	// [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12]

 ジェネレータを使う方法に比べて、はるかに記述がシンプルなことが分かりますね。

まとめ

 今回は、ECMAScript 2025で導入されたSync Iterator helpers、2026で導入されたIterator Sequencingを紹介しました。それはそれで便利であったArrayオブジェクトのメソッドを、さらに効率的に利用できることが分かったのではないかと思います。

 次回は、成熟した集合演算のためのデータ構造となったSetを紹介します。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 山内 直(WINGSプロジェクト ヤマウチ ナオ)

<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。出版社を経てフリーランスとして独立。ライター、エディター、デベロッパー、講師業に従事。屋号は「たまデジ。」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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