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エンタープライズの機能が充実し、中大規模システムに最適なデータベース「SQL Anywhere」(AD)

エンタープライズの機能が充実し、中大規模システムに最適なデータベース「SQL Anywhere」(後編)

Ultra Lightの特長とSQL Anywhereの今後

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 企業が扱うデータは増加・多様化の一途をたどり、その管理・運用が企業の重荷となってきている。このような状況を打開できるデータベースが「SQL Anywhere」。前編に引き続き今回は、SQL Anywhereの最新版の特長や今後についてうかがった。

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アイエニウェア・ソリューションズ
株式会社 森脇大悟氏
アイエニウェア・ソリューションズ株式会社 森脇大悟氏

 個人情報や製品関連情報、在庫・販売情報など、企業が扱うデータは増加の一途をたどっている。また、扱うデータの種類も多様化しており、これらを管理・運用することも企業の重荷となってきている。このような状況を打開できるデータベースが「SQL Anywhere」。

 前編に引き続き今回は、SQL Anywhereの最新版の特長や今後についてうかがった。

――最新バージョンの特長、機能について教えてください。

 森脇氏:企業などが管理すべき顧客データそのものが大容量化してきたことや、複数のデータベースが混在する環境が増えてきたことを受けて、日本語版の最新バージョン10(V10)では特にエンタープライズ向けの機能を強化しています。そのひとつが「マテリアライズド・ビュー(実体化ビュー)」です。これはキャッシュのような機能で、集計結果を保持しておくことで大量データの処理を効率化します。たとえば、月ごとの集計というのは一度締めてしまえば変化しません。これをキャッシュしておくことで、2回目の処理を高速化するのです。

 次に「スナップショット・アイソレーション(読み取り一貫性)」があります。これは長時間のバッチ処理やストアドプロシージャのロックを大幅に軽減するものです。これによって、大量データの処理と参照処理の同時実効性を向上しています。この機能は従来、高価なデータベース製品にしか搭載されていませんでしたが、安価なSQL Anywhereに搭載することでROI(投資利益率)を向上させています。さらに「パラレル・クエリ(クエリ間並列処理)」も追加されています。これはマルチCPU向けの機能で、負荷の高い1クエリを複数のCPUパワーを使って処理するというものです。

SQL Anywhere 10の特徴
SQL Anywhere 10の特徴

 また、SQL Anywhereのフロントシステムを実現する機能のひとつに「Answers Anywhere」があります。これは、分散エージェント技術(Dejima)をベースとした自然言語解釈・対話エンジンで、曖昧な入力の処理や曖昧性の解決をします。コマンドではなく自然な言葉(自然言語)で検索や指示をするもので、検索エンジンとは異なります。これにより、ユーザが容易に情報へたどり着けるようになり、販売機会を確実にすることができます。さらに、複雑な構成のユーザインタフェースが不要なため、特にモバイルユーザに対して有用です。

 Ultra Lightにおいては、Windows XP/Vistaの他、Windows CE、Windows Mobile、Symbian、Embedded Linuxといった組み込みに最適な少リソースのデバイスをサポートしました。また、AES 128bit アルゴリズムでデータベースを暗号化することで、デバイスの紛失や盗難によるデータの漏洩を防止します。さらに、自動リカバリ機能によって、不意の電源断やOSの異常終了などの際のデータベースの堅牢性を向上しています。

 このほか、Visual Studio 2003および2005対応する.NETアドオンを搭載しました。これによりテーブルやデータの参照ができるほか、オブジェクトをドラッグ&ドロップすることで参照コードを自動生成します。特別な技術を必要とせず、.NET開発者でも手軽にDB開発ができるようになっています。SQL Anywhereはこのように、他社製のRDBと比較しても遜色のない本格的なRDBでありながら、導入や運用が容易であるため専門の管理者を必要としません。導入しやすい価格と合わせ、導入してすぐに運用して活用できるROI効果の高いRDB製品なのです。

――今後のバージョンと、その機能について教えてください。

 米国ではすでに次期バージョンである11(V11)がリリースされていますが、日本語版はマイナーバージョンアップ版(V11.0.1)からリリースされる予定です。次期バージョンでは新しいLINQ APIを採用し、最新版の.NETやVisual Studioをサポートします。また、ミラーリングにより、データベースサーバがダウンしているときにスタンバイ系のデータベースサーバへ接続先を切り替えることで可用性を向上する「HAオプション」がV10から搭載されていますが、この機能がV11ではさらに拡張されています。

 高速性はさらに高められ、米iAnywhere Solutions社のTPC-Cベンチマークでは第4位を記録しています。総合4位とはいえ、上位のデータベース製品は非常にコストが高く、安価な構成でのパフォーマンスではトップです。バージョン11ではこの他、インデックスを使った全文検索が可能になり、大量の文章からの文字列検索が高速になっています。Perl、Python、Rubyへの対応も実現します。なお、次期バージョンの日本語版リリースは2009年の初夏あたりを予定しています。

 また今後は、日本法人ならではソリューションも計画しています。たとえば、GISは日本法人として買収しているので、GIS製品は日本でしか販売できません。将来的には世界へ向けて販売したいと考えています。ただ、まずは中小規模企業でも導入、運用が容易で他社製データベース製品や.NET、Visual Studioとの相性も良く、さらに低コストでROIを実現できるSQL Anywhereを幅広く認知していただき、使用して欲しいと考えています。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/3384 2009/01/14 13:52

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