白熱したレース
レースは、各チーム2回走行して、総合タイムを競います。速く走ることはもちろんですが、以下のようなボーナスポイントがあり、達成すると走行タイムからボーナスタイム(5秒ないし10秒)を引くことができます。
- ショートカット(コースが点線になっている部分を通過)
- Zクランク(コースが鋭角に曲がっている部分を通過)
- ゴール後停止(通過して50cm以内に停止する)
このボーナスをどう狙うか、安定性を狙うかスピードを上げて高タイムを狙うか、各チームの戦略とハード/ソフトの調整力が問われます。見事に走りぬくと会場からは賞賛の拍手が、ボーナスを達成すると、「おおー!」という歓声が、コースアウトしてしまうとため息が。出場者、観客、スタッフが一体のように盛り上がって、熱気あふれる大会になりました。

各チーム2回ずつ走行し、最後に結果発表となりました。優勝はチーム「浜当目」。企業参加が多い中、個人カテゴリでの参加でした。高速かつ安定した走りにボーナスポイントも着実に押さえて堂々の優勝です。賞状と盾、記念品としてLEGOマインドストームNXTと、王様の冠が授与されました。2位はチーム「たこっと」、3位はチーム「TPU-IR」。また特別賞として、チーム「あずまひろしはじめました」(企業参加:東洋ソフトウェアエンジニアリング(株))と、チーム「AEK RUNNER2007」(企業参加:アンリツエンジニアリング(株))も表彰されました。上位チームはいずれも2回完走しての高得点でしたが、実は、2回とも完走できたのはこの3チームだけだったのです。

運営委員によると、今回は地区大会を勝ち残ったチームの参加にも関わらず、各レースの完走率は3割程度だったとのこと。「本番には魔物が棲む」と言われているそうです。勝ちを狙ったギリギリのセッティングのせいもあるでしょうが、ハード制御の難しさもまたあるのでしょう。
「仕事だと、全体のうち自分が担当するごく一部しか把握できないが、ロボコンでは少人数チームで、ハード/ソフトすべてに自分たちが関わることができる。全体を俯瞰しながら開発するという経験は、エンジニアにとって、とても貴重なものになるはずだ」というスタッフの言葉が印象的でした。
ETロボコンは、来年もさらに規模を拡大して開催予定だそうです。腕に自信のある社会人チーム、学生、個人の方は、参加を考えてみてはいかがでしょうか?
