米フリーソフトウェア財団(FSF)は、2008年のフリーソフトウェア賞をクリエイティブコモンズとWietse Venema氏が獲得したと発表した。
米フリーソフトウェア財団(FSF)は、2008年のフリーソフトウェア賞をクリエイティブコモンズとWietse Venema氏が獲得したと発表した。3月21~22日にハーバード大学サイエンス・センター(マサチューセッツ州ケンブリッジ)で開催された GNU/Linuxカンファレンス「Libre Planet 2009」において、FSF創設者兼代表のリチャード・ストールマン氏によって授与された。
クリエイティブコモンズは、社会的貢献プロジェクト(Projects of Social Benefit)として表彰された。クリエイティブコモンズのMike Linksvayerヴァイスプレジデントは、「信じられない名誉です。むしろ我々がFSFとストールマン氏に賞を差し上げないといけないところだ」と受賞の喜びを述べた。この部門はこれまでWikipedia(2005年)などが受賞している。
メールサーバー「Postfix」の開発者として知られるWietse Venema氏は、フリーソフトウェアの進歩(Advancement of Free Software)で表彰された。Venema氏は、「私の経験では、フリーソフトウェアは個人と組織が社会に貢献する非常に大きな機会となります。その機会に過去20年間に渡って恵まれたことに感謝します。そして、多くの人が私のソフトウェアを利用してくれたことを誇りに思います」と喜びを語った。
1998年にPerlのラリー・ウォール氏からはじまった同賞は、これまでにPythonのGuido van Rossum氏(2001年)、LinuxカーネルのAlan Cox氏(2003年)、OpenBSDのTheo de Raadt氏(2004年)、SambaのAndrew Tridgell(2005年)などが受賞している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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