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コンテスト開催中のWindows Azure
クラウド開発を始めるなら今がチャンス

「New CloudApp()~Azure Services Platform開発コンテスト」の背景

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Azureアプリケーションの開発方法

 新たにAzureにチャレンジしたい人は、コンテストのページにも紹介されているとおり、次の技術情報が参考になる。

 現状のAzure Services PlatformのCTP版では、1ユーザー1CPUに1VM、VMの合計演算利用時間が2万時間まで、ストレージ容量は50Gbytes、1日あたり呼び出せる容量は20Gbytesなどの制限があるが、コンテストの審査基準は、発想のユニーク性や既存資産の活用とあるので、大掛かりなアプリケーションである必要はない。応募には十分なスペックだ。平野氏によると、先日のバージョンアップでCGIやPHPの利用が可能になり、理論上はJavaやRuby、Pythonも動作するとのこと。

Azureの可能性と今後の展開

 Azureの可能性について平野氏は「自分でリソースを用意しなくてよく、小さく始めて大きく育てることができるというメリットは、他のクラウドのサービスと同じです。1年間に数週間訪れる繁忙期のために何百台もサーバを維持しなければならないSaaS型のビジネスアプリケーションなどは、Azureに展開することで、必要な時期に必要なだけ利用すればよくなります」とした。

 続けて平野氏は、Azure上で稼働するJTBのサービス『Toripoto(トリポト)』を例に「JTB様の場合、オンラインでトランザクションが発生するような部分は自社サーバで用意できますが、ユーザーが旅行について興味を持つための情報収集や、ブログなどでの情報共有といった、利用者の検討段階に必要なサービスは自社のサーバには取り込みにくいです。そこをクラウドに任せるという利用法です」と現段階での活用例について話した。

Azure上で稼働するJTBのサービス『Toripoto(トリポト)』
Azure上で稼働するJTBのサービス『Toripoto(トリポト)』

 さらにAzureの今後の展開について平野氏は「まず、北米のデータセンターで今年の11月にサービスインします。サービス内容や利用料は、7月の中旬くらいにアナウンスする予定です。日本国内のデータセンターについては現在準備段階で、来年2月のTechDaysで何らかの発表をしたいと思います。いずれにしても今後Azureに注力してまいります」とサービスイン前の意気込みを語った。

まずは多くに人に体験してもらい、ノウハウを蓄積したい

 最後に両名からコンテスト参加者する開発者に向けたメッセージをいただいた。

 大森氏「まだ発表したばかりのプラットフォームで、まずは体験してもらう段階です。『クラウドの実態はわかったが、そこで何をしたら効果的か?』といった段階まで到達していません。今回のコンテストで思わぬ利用法などを提案してくれる開発者もいると期待していますが、コンテストはこれで1回だけで終わりというわけではなく、今後もAzureを積極的に盛り上げていく予定です。初期段階からトライしていただくことで、クラウド開発の流れをつかんでいただき、今後に活かしてほしいと思っています」

デベロッパー&プラットフォーム統括本部 カスタマーテクノロジー推進部 大森彩子氏
デベロッパー&プラットフォーム統括本部 カスタマーテクノロジー推進部 大森彩子氏

 平野氏「Azureはサポート範囲が広く、ストレージだけを呼び出したり、SQLを呼び出したり、ワークフローの機能など、非常に多くのファンクションを持っています。将来的には、エンタープライズ方面への利用を視野に入れていますが、今回のコンテストはその前段階で、多様な人に分かりやすいところから体験してもらい、皆でノウハウを蓄積・共有したいと思っています」

デベロッパー&プラットフォーム統括本部 カスタマーテクノロジー推進部 平野和順氏
デベロッパー&プラットフォーム統括本部 カスタマーテクノロジー推進部 平野和順氏

 コンテストの締め切りは目前なので、エントリーはお早めに。間に合わなかったとしても、一般投票での参加で世界中の開発者からエントリーされたAzureアプリケーションに触れることで、トレンドをつかむことができるだろう。

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

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