米NVIDIAは21日(現地時間)、GPUを利用した並列コンピューティング環境「CUDA」(クーダ)の開発ツール、CUDA ToolkitおよびSDKのバージョン2.3をリリースした。CUDA Zoneのフォーラムよりダウンロードできる。
CUDAは、3D画像の描画等を行うGPU(グラフィックスプロセッシングユニット)の高い並列処理能力を、汎用的なコンピューティングでも利用可能にする無償の開発/実行環境。ドライバやランタイムライブラリ、数値計算用のライブラリ等から構成されており、C言語を拡張した開発言語でコーディングできる他、有志により、Java、.NET、Pythonといった他言語用のバインディングも提供されている。
今回新機能として、FFTの倍精度演算サポート、CUDA用GNUデバッガ「CUDA-GDB」のサポート対象の拡張、プロファイラ「CUDA Visual Profiler」の機能拡張などが行われた。
なお、CUDAで作成したプログラムは、GeForce 8シリーズ以降等、256MB以上のローカルグラフィックメモリを搭載したNVIDIAのGPU製品で動作する。
【関連リンク】
・CUDA Toolkit and SDK 2.3 released(NVIDIA Forums)
・CUDA Zone(日本語の公式ページ)
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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