NVIDIAは、オープンソースのコンパイラ「LLVM」が、NVIDIA GPUをサポートしたことを、9日(現地時間)に発表した。「LLVM」によるNVIDIA GPUのサポートによって、GPUアクセラレーションを利用可能なプログラミング言語が大幅に増えるとともに、そのメリットを享受できる研究者や独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)が、劇的に増えることになる。
「LLVM」は、幅広く使われているオープンソースのコンパイラ・インフラストラクチャで、モジュール型の設計によってサポートするプログラミング言語やプロセッサ・アーキテクチャを簡単に追加できる。C/C++、Objective-C、Fortran、Ada、Haskell、Javaバイトコード、
Python、Ruby、ActionScript、GLSL、Rustなど、多彩なプログラミング言語とフロントエンドに対応している。
同社は、「LLVM」の開発者と協力し、「LLVM」コアと並列スレッド実行のバックエンドに対して、CUDAコンパイラに対応するソースコードの変更を行った。その結果、従来よりも幅広いプログラミング言語でGPUアクセラレーターに対応したアプリケーションの開発が行えるようになり、今後はより多くの開発者のGPUコンピューティング利用が期待される。
NVIDIA GPUをサポートした最新バージョンの「LLVM」は、公式Webサイトで配布している。
【関連リンク】
・NVIDIA
・The LLVM Compiler Infrastructure
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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