Gitから利用する
Gitとは、ソースコードなどのバージョン管理を行う分散リポジトリシステムです。Linuxカネールのソースコードを管理することを目的に開発されましたが、現在ではGithubなどのソース共有サービスとしても有名です。
先ほどは、Webサイトへの発行はWebMatrix 2のWeb配置機能を通して行いましたが、WebサイトではGitを利用した発行もサポートしています。Windows上で動作するGitは「Git オフィシャルページ」から入手可能です。あらかじめインストールしておいてください。
Webサイト側の設定
はじめに先ほどと同じ手順で新しいWebサイトを作成します。
1. Gitの設定
Webサイト管理画面から[Set up Git publishing]を選択します(図11)。初めて設定する場合は、配置に必要なユーザー名とパスワードを入力画面になります。特にLive IDとの紐付けは行われていないため自由に設定して構いません。2度目以降は設定不要ですが、ユーザー名またはパスワードを変更したい場合には、[Reset deployment credentials]から行えます。
しばらくすると、Webサイト側のGitリポジトリの準備が完了します。ここで表示されるGit URLは配置時に利用するためメモしておきます(図12)。
ローカルリポジトリの準備
Webサイト側の準備が完了したら、ローカルの開発環境上にGitリポジトリを作成します。
1. リポジトリの作成
Gitリポジトリを作成するには、リポジトリを作成したいフォルダでgit initコマンドを実行します(リスト2)。リポジトリの管理ファイルなどは.gitフォルダに格納されます。
git init
2. server.jsの作成
Node.jsアプリケーションの起点となるserver.jsファイルを用意します。ここでは、以前紹介したサンプルでも利用した、簡単なHTTPサーバー用意します(リスト1)。発行する前に正しく動作するかは、直接node.exeコマンドを実行して確認してください。
var http = require('http');
var port = process.env.port || 1337;
http.createServer(function (req, res) {
res.writeHead(200, { 'Content-Type': 'text/plain' });
res.end('Hello World\n');
}).listen(port);
3. リポジトリへファイルを追加、コミット
git addコマンドでリポジトリにコミットするファイルを指定します。ここでは、カレントフォルダを指定し、新規に作成されたファイルをすべて追加対象としています。
続いてgit commitコマンドで変更点をリポジトリにコミットします。-mに続く文字列は、コミット時のコメントです。
git add . … コミットするファイルを指定 git commit -m "initial commit" … 変更点をコミット
4. リモートリポジトリの設定
git remoteコマンドで、リモートリポジトリを設定します(リスト4)。以下の例では、引数に指定したGitリポジトリのURLを、「azure」という名前で登録しています。この設定は、このリポジトリに対して一度だけ設定すればOKです。実際には、先ほどメモしたGit URLを指定してください。
git remote add azure https://user@sitename.scm.azurewebsites.net/sitename.git
5. Webサイトへの発行
git pushコマンドでリモートリポジトリの内容を更新します(リスト5)。こうすることでWebサイトの内容を更新、すなわちWebサイトへの発行となります。masterはリポジトリを作成した時の既定のブランチ名です。
git push azure master
図13は、git addコマンドからgit pushコマンドまでの実行の様子です。
最後にWebサイトを開き内容を確認し、以下のように表示されれば問題ありません(図14)。
まとめ
今回はWebサイト上でNode.jsアプリケーションを開発する新しい方法を紹介しました。WebMatrix 2やGitなど多様な方法でWebサイトを利用しNode.jsアプリケーションの開発することができます。またWebMatrix 2は単体でみてもNode.jsの開発をサポートする強力なツールと言えます。ぜひこの機会に、WebMatrix 2に触れてみてください。
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山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)
<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook
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