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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azure Webサイトで利用するNode.js

Windows Azure 新機能チュートリアル(17)

Gitから利用する

 Gitとは、ソースコードなどのバージョン管理を行う分散リポジトリシステムです。Linuxカネールのソースコードを管理することを目的に開発されましたが、現在ではGithubなどのソース共有サービスとしても有名です。

 先ほどは、Webサイトへの発行はWebMatrix 2のWeb配置機能を通して行いましたが、WebサイトではGitを利用した発行もサポートしています。Windows上で動作するGitは「Git オフィシャルページ」から入手可能です。あらかじめインストールしておいてください。

Webサイト側の設定

 はじめに先ほどと同じ手順で新しいWebサイトを作成します。

1. Gitの設定

 Webサイト管理画面から[Set up Git publishing]を選択します(図11)。初めて設定する場合は、配置に必要なユーザー名とパスワードを入力画面になります。特にLive IDとの紐付けは行われていないため自由に設定して構いません。2度目以降は設定不要ですが、ユーザー名またはパスワードを変更したい場合には、[Reset deployment credentials]から行えます。

図11 Git発行の設定
図11 Git発行の設定

 しばらくすると、Webサイト側のGitリポジトリの準備が完了します。ここで表示されるGit URLは配置時に利用するためメモしておきます(図12)。

図12 Gitリポジトリの準備完了
図12 Gitリポジトリの準備完了

ローカルリポジトリの準備

 Webサイト側の準備が完了したら、ローカルの開発環境上にGitリポジトリを作成します。

1. リポジトリの作成

 Gitリポジトリを作成するには、リポジトリを作成したいフォルダでgit initコマンドを実行します(リスト2)。リポジトリの管理ファイルなどは.gitフォルダに格納されます。

リスト1 Gitリポジトリの初期化
git init 

2. server.jsの作成

 Node.jsアプリケーションの起点となるserver.jsファイルを用意します。ここでは、以前紹介したサンプルでも利用した、簡単なHTTPサーバー用意します(リスト1)。発行する前に正しく動作するかは、直接node.exeコマンドを実行して確認してください。

リスト2 HTTPサーバーサンプル(server.js)
var http = require('http');
var port = process.env.port || 1337;
http.createServer(function (req, res) {
    res.writeHead(200, { 'Content-Type': 'text/plain' });
    res.end('Hello World\n');
}).listen(port);

3. リポジトリへファイルを追加、コミット

 git addコマンドでリポジトリにコミットするファイルを指定します。ここでは、カレントフォルダを指定し、新規に作成されたファイルをすべて追加対象としています。

 続いてgit commitコマンドで変更点をリポジトリにコミットします。-mに続く文字列は、コミット時のコメントです。

リスト3 Gitリポジトの作成
git add .                             … コミットするファイルを指定
git commit -m "initial commit"        … 変更点をコミット

4. リモートリポジトリの設定

 git remoteコマンドで、リモートリポジトリを設定します(リスト4)。以下の例では、引数に指定したGitリポジトリのURLを、「azure」という名前で登録しています。この設定は、このリポジトリに対して一度だけ設定すればOKです。実際には、先ほどメモしたGit URLを指定してください。

リスト4 リモートリポジトリの設定
git remote add azure https://user@sitename.scm.azurewebsites.net/sitename.git

5. Webサイトへの発行

 git pushコマンドでリモートリポジトリの内容を更新します(リスト5)。こうすることでWebサイトの内容を更新、すなわちWebサイトへの発行となります。masterはリポジトリを作成した時の既定のブランチ名です。

リスト5
git push azure master

 図13は、git addコマンドからgit pushコマンドまでの実行の様子です。

図13 Gitコマンド実行の様子
図13 Gitコマンド実行の様子

 最後にWebサイトを開き内容を確認し、以下のように表示されれば問題ありません(図14)。

図14 Gitから発行
図14 Gitから発行

まとめ

 今回はWebサイト上でNode.jsアプリケーションを開発する新しい方法を紹介しました。WebMatrix 2やGitなど多様な方法でWebサイトを利用しNode.jsアプリケーションの開発することができます。またWebMatrix 2は単体でみてもNode.jsの開発をサポートする強力なツールと言えます。ぜひこの機会に、WebMatrix 2に触れてみてください。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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