SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azureモバイルサービスを利用しよう

Windows Azure 新機能チュートリアル(19)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本稿では、2012年6月の新機能リリース(通称Spring Release)で強化されたWindows Azureモバイルサービスについて解説します。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 2012年6月にリリースでWindows Azureモバイルサービスが発表されました。これから数回にわたって、モバイルサービスへの接続方法や利用方法について、サンプルをベースに解説していきます。

対象読者

 今回の対象読者は下記のとおりです。

  • Windows Azureに関する基礎的な知識
  • Windows Azureモバイルサービスに興味がある方

必要な環境

  • Windows Azureサブスクリプション
  • Windows 8
  • Visual Studio 2012(Express版でも可)

Windows Azureモバイルサービスとは

 Windows Azureモバイルサービス(Mobile Service‐以降、モバイルサービス)とは、Windows Azureを基盤として利用した、高機能なモバイルアプリケーションを作成するためのフレームワークです。モバイルアプリケーションを作成するために必要なデータストア、クライアントライブラリ、サーバー側での処理、各種REST APIなどが提供されます。

 発表当初、モバイルサービスを利用可能なデバイスは、Windowsストアアプリのみでしたが、現在はこれに加えてWindows Phone 8やiOSからも利用可能となっています。

 モバイルサービスによって提供される主な機能は、下表のとおりです。

表:サービス概要
サービス 概要
データストア SQLデータベース(旧SQL Azure)を利用し、任意のデータをモバイルサービスに格納
認証サービス Microsoftアカウント、Facebook、Twitter、Googleなど第三者の認証手段に対応
プッシュ通知 Windows Push Notification Serviceを利用し、Windowsストアアプリへプッシュ通知を実現

 そのほかにも、サーバーサイドスクリプトでサーバー側に実装処理を持つことができたり、診断ログなどの機能を備えつつ、PaaSの特徴であるスケールアウトも可能となっています。また、Windowsストアアプリのプッシュ通知は、スタート画面上のタイルやトーストと呼ばれる通知部分にメッセージを配信することができます。

図1:モバイルサービス概要図
図1:モバイルサービス概要図

 本稿では、最初のステップとしてモバイルサービスの作成方法から、管理ポータルから提供されるサンプルアアプリケーションの実行を通して仕組みを解説していきます。

モバイルサービスの作成

 はじめに管理ポータルからモバイルサービスを作成します。

1. プレビュー機能を申し込む

 現在、モバイルサービスはプレビュー版のため、これらの機能を利用するためには申し込みが必要です。以下のページより申し込んでください。しばらくすると(数十秒)でアクティベイトされ利用可能になります。

 ・プレビュー機能申し込みページ

2. モバイルサービスの作成

 「新しい管理ポータル」にアクセスします。左ペインの[モバイル サービス]を選択し、中央の[新しいモバイル サービスを作成します]をクリックすると、「モバイル サービスの作成」画面が表示されます(図2)。

図2:モバイルサービス作成画面1
図2:モバイルサービス作成画面1

 [URL]には、モバイルサービスで利用するURLを入力します。

 [データベース]は、新規作成するか、既存のデータベースを利用するかを選択することができます。ここでは新規にデータベースを作成します。既存のデータベースを利用する場合、データベースとモバイルサービスのリージョンを同一にする必要があります。

 [地域]には、モバイルサービスを作成するリージョン(データセンター)の場所を指定します。ただし、プレビュー版であることから選択肢は限定されています。

次のページ
サンプルアプリのダウンロード

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Windows Azure新機能チュートリアル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6890 2012/12/10 14:15

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング