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Windowsユーザー向けGit入門

Gitでブランチを操作する

Windowsユーザー向けGit入門(4)

競合のあるマージ

 さて、同一ファイルの修正があった場合、競合が起こってGitではマージできない場合があります。このような場合、Gitは警告を出し手動によるマージ操作を要求します。リスト7では、Program.csに競合があると警告が出ており、Program.csを参照すると、HEADとbugfixの間でマージができなかった部分にマークがついていることが確認できます。

[リスト7]競合があるマージ
$ git merge bugfix
Auto-merging Program.cs
CONFLICT (content): Merge conflict in Program.cs
Automatic merge failed; fix conflicts and then commit the result.
statemachine@mars /c/repository/sample (master *+|MERGING)
$ cat Program.cs
…中略…
namespace ConsoleApplication
{
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
<<<<<<< HEAD
            Init();
=======
            Bugfix();
>>>>>>> bugfix
...省略...

 このような場合、適材適所ということでツールの力を借りた方が、労力が少なくてすみます。Git Extensionsでは、最初からKDiff3によるマージツールが同梱されています。マージツールを起動するには、mergetoolオプションを利用します(リスト8)。

[リスト8]マージツールの起動
$ git mergetool
Merging:
Program.cs

Normal merge conflict for 'Program.cs':
  {local}: modified file
  {remote}: modified file
Hit return to start merge resolution tool (kdiff3):

 KDiff3の起動が促されるので、Enterキーを押すとツールが起動します(図11)。

図11:KDiff3によるマージ
図11:KDiff3によるマージ

 上部左ペインから、共通の祖先、masterブランチ、bugfixブランチ、それぞれのファイルの内容が表示されます。競合の解決はそれらを参照しながら、下部ペインで行いますが、KDiff3の使い方については割愛します。

 GUIでも同様にマージをすると、競合があった警告が表示され解決を促されます(図12)。デフォルトのマージツールはKDiff3であるため、[マージツールの開始]もしくは、[Open in kdiff3]のどちらかをクリックすれば、KDiff3が起動します。

図12:競合の解決ダイアログ
図12:競合の解決ダイアログ

 競合を解決しコミットした状態は、以下のようになります(図13)。

図13:競合解決後の履歴
図13:競合解決後の履歴

まとめ

 SVNユーザーにとって、Gitのブランチ概念は取っつきにくいかもしれません。trunckとbranchの作業フォルダは異なっているのが普通だからです。著者自身も、Gitの場合、ブランチの切り替えによって作業フォルダの内容が変わってしまう挙動に、最初は慣れませんでしたが、概念を理解することでそれらが払拭できた気がします。簡単なリポジトリを作成し、挙動を確認しながら理解していくのが習熟への近道かと思います。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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