CEDEC運営委員会は、21日~23日にパシフィコ横浜で開催する、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス「CEDEC 2013」における、コンピュータエンターテインメントに関わる技術、およびその開発者を表彰する「CEDEC AWARDS 2013」のうち、コンピュータエンターテインメント開発全般に貢献した人を表彰する「特別賞」と、ゲーム関連書籍の著者に贈る「著述賞」を1日に決定した。
「特別賞」に選ばれたのは、家庭用ゲーム機「プレイステーション」の発想者・開発者で、世界的なコンピュータエンターテインメント市場の創出と発展に寄与した久夛良木健氏。後継機では、単なるゲーム機の機能を超え、半導体先端技術とデジタル情報処理技術の融合による情報技術の牽引役として、コンテンツ流通や関連分野にまで革新をもたらしたことも、授賞理由として挙げている。
「著述賞」は、『ゲームを動かす技術と発想』(ソフトバンククリエイティブ・刊)の著者であるバンダイナムコスタジオの堂前嘉樹氏と、『ゲームの作り方 Unityで覚える遊びのアルゴリズム』(同・刊)の著者であるバンダイナムコスタジオの加藤政樹氏の2名。
『ゲームを動かす技術と発想』は、プログラマではない人や、プログラマを目指す人に対して、基礎となるコンピュータサイエンス、数学、物理をわかりやすく解説した点が評価された。また、『ゲームの作り方 Unityで覚える遊びのアルゴリズム』は、ゲームを作る観点からのゲームアルゴリズムを解説するもので、さまざまなゲームジャンルの仕組を多くのTIPSを交えながら学べる点を授賞理由としている。
「CEDEC AWARDS 2013」の最優秀賞候補となる、「エンジニアリング」「ビジュアル・アーツ」「ゲームデザイン」「サウンド」「ネットワーク」の5部門については、7月8日に個人・団体の優秀賞授賞者(最優秀賞ノミネート)を決定しており、優秀賞の中から、「CEDEC 2013」受講申込者と、CEDEC運営委員会の投票によって、最優秀賞授賞者を決定する。受講申込者の投票は、「CEDEC 2013」の公式サイトで21日まで受け付けている。
「特別賞」「著述賞」の授賞式および、各部門の最優秀賞の発表・授賞式は、「CEDEC 2013」2日目の22日に、CEDEC会場のパシフィコ横浜にて行う。なお、発表授賞式では、昨年に引き続き、2012年7月に結成されたゲーム音楽を主体に演奏活動を行う、日本BGMフィルハーモニー管弦楽団が演奏する。
【関連リンク】
・「CEDEC 2013」
・「CEDEC AWARDS 2013」
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