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システム環境の明後日を支える新技術

IoTの市場性と、IoTを取り巻く最新技術動向

システム環境の明後日を支える新技術(2)

センサデバイスのあれこれ

 MWC2014の会場はとても広く、すべてを歩いて回るのに3日以上かかりましたが、IoT関連のセンサデバイスは本当に数多く展示されていました。加速度や温度、脈拍など、多岐にわたっています(図4)。

図4. Nordic Semiconductor社がODM/OEM提供するセンサデバイス
図4. Nordic Semiconductor社がODM/OEM提供するセンサデバイス

 無線機能搭載型のセンサデバイスはすでに世界中に存在しており、そのODM/OEM供給元もシェアを伸ばしつつあります。その中でもNordic Semiconductor社は群を抜いて多数のデバイスを供給しており、現地で見たセンサデバイスの完成度はとても高いものでした。

 つづいて個人的に一番面白かったセンサは図5です。イヤフォンジャックに風力計をさす SHAKA社のセンサデバイスは、結果をWebサービス上で共有することができ、「これは面白い!」と現地で面白がっていました。

 まさに「アイデアと安価なデバイスとWebサービス」が新しい市場性を切り開いていくのを感じるモデルの一つです(図6)。

図5. イヤフォンジャックに風力計をさす SHAKA社のセンサデバイス
図5. イヤフォンジャックに風力計をさす SHAKA社のセンサデバイス
図6. SHAKA社による情報共有Webサービス
図6. SHAKA社による情報共有Webサービス

 すでに国内でも販売されているSamsung GALAXY Gearも、Mobile World Congress 2014会場にありました(図7)。こういったデバイスは、やはり「サクサクとUIが動く」気持ちよさが重要になるという体験ができました。

図7. Samsong社ウェアラブルデバイス GALAXY Gear
図7. Samsong社ウェアラブルデバイス GALAXY Gear

 つづいて、かなり変わったデバイスですが、サーモグラフィ機能搭載でiPhoneに取り付けるだけで熱源分布を目で見ることができるFLIR社のFLIR ONEです(図8)。価格300ドル付近でここまでできるのか!と現地で驚いた逸品です。今年春発売ということを聞きましたので、そろそろ発売されるのではないかと思います。

図8. FLIR社のサーモグラフィ機能搭載ガジェット
図8. FLIR社のサーモグラフィ機能搭載ガジェット

 最後に、韓国最大の通信事業者であるKTが取り組んでいたIoTのデバイスをご紹介します(図9)。

 このコンセプトは、現地で説明を受けて「面白い!」と盛り上がった1つです。センサはBluetoothで通信しており、ある一定距離を離れるとスマートフォンに通知を出すというシンプルなものです。しかし「忘れ物防止」というシンプルながら重要な機能を作り込んでいたことに、とても感心をしました。

図9. KT社が提供するモノとの距離を判別するセンサとアプリケーション
図9. KT社が提供するモノとの距離を判別するセンサとアプリケーション

 Mobile World Congress 2014では、IoT(Internet of Things)のこれからを感じさせるさまざまな取り組みを見ることができました。次回は、IoT時代に知っておくべきテクノロジーについて見ていきたいと思います。

 それでは次回もお楽しみに。

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この記事の著者

松本 直人(マツモト ナオト)

1996年より特別第二種通信事業者のエンジニアとしてインターネット網整備に従事。その後システム・コンサルタント,ビジネス・コンサルタントを経て2010年より,さくらインターネット株式会社 / さくらインターネット 研究所 上級研究員。(2016年より一時退任)研究テーマはネットワーク仮想化など。3~5年先に必要とされる技術研究に取り組み、世の中に情報共有することを活動基本としている。著書: 『モノのインターネットのコトハジメ』,『角川インターネット講座 ~ビッグデータを開拓せよ~』など多数。情報処理学会 インターネットと運用技術研究会 幹事

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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