ANAグループの情報システムを支えるIT企業であるANAシステムズは、アシストが提供するPostgreSQL支援サービス「PostgreSQLコンサルティング支援サービス」を採用した。
ANAシステムズは、エアラインビジネスに直結した企画/提案や、大型プロジェクトの受託開発、フィールドへの展開から稼働後のシステム運用まで、幅広いサービスを提供しており、2008年からは情報システムの品質および運用効率向上に向けた取り組みの一環として、システム開発プロセス、インフラのアーキテクチャや構築/設定情報を含む「標準ガイドライン」を作成し、開発の効率化や迅速な障害対応を実現してきた。
これらの情報の活用基盤となるデータベースは、これまで商用データベースで構築・運用を行っていたが、2012年からはANAグループ全体の目標である「コストの最適化」に向けて、オープンソースのデータベースへの切り替えを視野に、検討を進めていた。
同社は、オープンソースのデータベースへの切り替え条件や、構築/運用に関するガイドライン策定についての模索の末、2013年6月にアシストが提供する、商用・オープンソースにかかわらず、用途に応じたデータベースの選定を可能にするための各種支援サービス「PostgreSQLコンサルティング支援サービス」を採用した。
「PostgreSQLコンサルティング支援サービス」は、オープンソースの「PostgreSQL」、および「PostgreSQL」をエンジンとしてエンタープライズ向け機能を充実した商用の「Postgres Plus Enterprise Edition(Postgres Plus)」の採用が顧客ニーズに適切かという判断から、「PostgreSQL」「Postgres Plus」の導入効果を最大限に引き出し、短期間での最適な環境構築までを支援する。
具体的な支援内容としては、「PostgreSQL」や「Postgres Plus」を選定した場合の適用検証、適用ルール策定、構築/運用/チューニングなど各種ガイドライン策定を用意している。
ANAシステムズは、アシストが商用データベースとともに「PostgreSQL」「Postgres Plus」のサポート、教育、構築、コンサルティングをトータルに提供している点や、導入および支援実績の豊富さを大きな判断材料に、「PostgreSQLコンサルティング支援サービス」の採用を決定した。なお、2013年8月からは「PostgreSQLガイドライン策定プロジェクト」を発足し、2014年3月末にはガイドライン策定を完了している。
今後は、システム更改のタイミングでシステム特性に応じたデータベースの選択を行い、その際の選択肢の一つとして「PostgreSQL」や「Postgres Plus」を加える。また、「PostgreSQL」や「Postgres Plus」を選択した場合には、今回作成したガイドラインに沿った構築/移行/運用を検討していく。
なお、7月4日に東京で開催するアシストのプライベート・イベント「アシストフォーラム2014」では、今回のANAシステムズのガイドライン策定経過についての発表を行う。
【関連リンク】
・アシスト
・「PostgreSQL/Postgres Plus」
・「アシストフォーラム2014」
・ANAシステムズ
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です