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jQuery UI/プラグインの活用

HTML5 CanvasをjQueryライクに操作できるプラグイン「jCanvas」

「jQuery プラグイン」の利用(22)

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jCanvasからHTML5 Canvas APIを直接操作する

 jCanvasは便利な描画機能を提供しますが、どうしてもHTML5 Canvasを直接操作する必要がある場合はdrawメソッドを利用できます。リスト14はリスト1と同じ処理をjCanvasのdrawメソッド内で実行する例です。fnメソッドの引数で与えられるコンテキストを用いて描画処理を実装しています。リスト14を実行すると(当然ですが)リスト1と全く同じ表示となります。

リスト14 jCanvas内でHTML5 Canvas APIを直接実行(008_jquery_jcanvas_raw.html)
$("#canvas").draw({
    fn: function(context) {
        context.fillStyle="#ff0000";
        context.strokeStyle="#000000";
        context.lineWidth=2;
        context.arc(240, 120, 50, 0, 2 * Math.PI, true);
        context.fill();
        context.stroke();

        context.fillStyle="#0000ff";
        context.font="24px Arial";
        context.textAlign = "center";
        context.textBaseline = "middle";
        context.fillText("Canvasによる描画", 240, 280);
    }
});

まとめ

 本記事では、HTML5 CanvasをjQueryで活用するためのプラグイン「jCanvas」を紹介しました。HTML5 CanvasをjQueryの流儀で操作することを可能とし、レイヤーやイベント処理など描画を便利にする機能も利用できます。Canvasの機能を使うWebページでjQueryも使用するならば、利用を検討するに値するプラグインと言えます。

 ただし、jCanvasは2次元図形の描画機能のみを備えているため、Canvas要素内に3次元図形を表示する場合(WebGL)は利用できません。また将来的にCanvasに機能が追加された場合、jCanvasでその機能を使えない可能性がある点にも注意する必要があります。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト  吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7903 2014/08/04 14:00

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