エンタープライズDBは8月6日、オープンソースRDBMS「PostgreSQL」のコミュニティに、MongoDB向け外部データラッパー(以下、FDW)の更新版を提供した。
FDWは、PostgreSQL 9.1(2011年リリース)で搭載された機能で、構造化データと非構造化データをPostgreSQLデータベース内で統合可能にする。SQL/MED(外部データのSQL管理)に関するANSI SQL規格に準拠にしており、ユーザーは外部データソースの読み書きをSQL文を使って実行できる。
今回リリースされたMongoDB向けFDWの更新版は、PostgreSQL v9.3で導入された拡張機能に対応した新しいMongoDB Meta Driverを使用。MongoDBとデータ連携を行う際のパフォーマンスや長期に及ぶコード安定性が向上した。
また、今秋にはHadoop向けのFDWをリリースする計画。これらの拡張機能の効果について、同社では「複数の情報源にまたがるデータに対して単一のビューを提供、ビッグデータとNoSQLデータベースソリューションによって築かれた(データ)サイロ間の壁を取り壊し、データに対するエンドユーザーの洞察力を深める」と述べている。
なお、PostgreSQLが持つMongoDBやCouchDB、Informix、MySQL、Neo4j、Oracle、Redis、その他のデータベース向けのFDWは、JDBCやLDAP、ODBCインターフェースを呼び出すことができ、ファイルやHTTP、AmazonのS3、Twitterなどの非従来型データソースとも連携可能であるという。
【関連リンク】
・エンタープライズDB
・FDWの技術概要や実装例(英語)
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