はじめに
この秋、新たにconcrete5はバージョン5.7にバージョンアップして、より直感的に使いやすくなりました。concrete5はマウス操作だけで簡単にデザインの変更ができたり、承認機能や権限別に管理者アカウントが作成できたりするなど、最初から高機能なWebサイトを作ることができます。この記事ではconcrete5の概要とインストールの仕方や基本操作などをご説明します。
対象読者
- CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)「concrete5」に興味がある方。
- 高機能なCMSをカスタマイズしたり、オリジナルテーマでWebサイトを作ってみたりしたい方。
必要な環境
- PHP 5.3.3 以降
- PHP モジュール: CURL, zip, mcrypt, openssl, GD(要freetype), mysql, mbstring, iconv (Zend Locale用に必要)
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PHP 設定
- post_max_upload_filesize = 20
- post_max_size = 20
- php memory limitは 96MB (アップグレードなどの作業時にはより多くのメモリが必要な場合もあります)
- PHP セーフモード Off
- MySQL 5.x もしくはそれ以降.
- MySQL Innodb テーブルサポート.
- Apache/IIS (Apacheを推奨)
- ブラウザ:最新のブラウザ(Internet Explorer, Firefox, Chrome, Safari)*Internet Explorer6非対応
concrete5とは?
concete5は「簡単、柔軟、強固」をキーワードに開発されたアメリカ生まれのCMSです。2008年にオープンソース化し、2009年に日本語版がリリースされました。
Webサーバー上で、誰でも簡単に、しかも直感的にホームページの運営管理ができる、手軽で画期的なCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)です。サイト構築時の作業もほとんどがマウス操作でできてしまうところも魅力の一つとなっています。
concrete5には以下の技術を使用しています。
- フロントエンド:JavaScript(jQuery)、Bootstrap
- バックエンド:PHP(Symfony)
- データベース:MySQL
バージョン5.7からはPHPのフレームワークにSymfonyを採用しました。Symfonyはその他のCMSにも採用されているため、SymfonyをベースとしたCMSを触ったことがある方は、さらに扱いやすくなっています。
もっとも緩やかなMITライセンス
concrete5はMITライセンスなので自由にカスタマイズ・拡張できます。
なお、マーケットプレイスから入手できるアドオンやテーマのライセンスは配布元によって異なりますので、必ずご確認ください。
直感的に編集可能
一般的なブログ型CMSと違い、プレビュー画面に切り替えずにページを確認できます。見たまま編集できるのがconcrete5の最大の特徴で、HTMLやCSSの知識がなくてもサイトの編集が可能です。実際に、ITスキルのあるなしに関わらず、幅広い年齢層の方に利用されています。
また、ドラッグ&ドロップでレイアウト編集できたりと、ブロックを積み上げるように直感的にWebページを作っていくことができます。
バージョン5.7からはUIが大幅に改良され、さらに直感的に使えるようになりました。
concrete5で作るならこんなサイトがおススメ
デザインやコンテンツの編集・追加が簡単なので、頻繁にコンテンツやレイアウトを変更するサイトなどもおすすめです。複数で管理・運営するサイトにも向いてます。
- ニュースサイト
- コーポレートサイト
- 会員制コミュニティサイト
- 学校・大学などのサイト
concrete5といわゆるブログ型CMSの違い
ブログ型CMSは記事を書くことによって、記事ページ、アーカイブなどが生成されます。concrete5はページの中にコンテンツを並べていきます。