使う言語はC#のみ! Macアプリケーションはもちろん、Webアプリやスマホアプリも開発可能な「Visual Studio for Mac」登場
最新バージョン「Visual Studio 2017(Visual Studio "15")」特集 第3回
2016年11月に米Microsoftにより開催された「Connect(); // 2016」にて、Visual Studio for Macが発表されました。発表の様子は動画で見ることができます。Visual Studio for Macはキーノートスピーチの2時間16分過ぎからMiguel de Icaza氏によって発表されています。Visual Studioはマイクロソフトが開発・提供している統合開発環境ですが、これまではWindows版のみが存在していました。Mac版の提供は今回が初めてのことです。本記事ではVisual Studio for Macとはどういったもので、なにができるのか、その概要を紹介します。また、発表と同時にVisual Studio for Macプレビューがダウンロード可能になりました。こちらのインストール手順についても説明します。
対象読者
- Macでアプリケーション開発をおこなっている方
- Visual Studioでアプリケーション開発をおこなっていてMacでも開発をおこないたい方
- Xamarinでの開発をおこなっている方
Visual Studioとは?
WindowsアプリケーションやASP.NETアプリケーションを開発しているほぼすべての方はWindows上でVisual Studioを使っていると思います。ほぼ100%の人が使っていることでしょう。しかし、Macでの開発が中心の方にはVisual Studioを知らない人もいることかと思います。そこで、Visual Studio for Macについて説明する前にまずはVisual Studioについて簡単に紹介します。

先にも述べたとおり、Visual Studioはマイクロソフトが開発・提供する統合開発環境です。最初のVisual Studioは1997年にリリースされたVisual Studio 97です。それ以降、おおよそ2~3年間隔でバージョンアップ版がリリースされ、本記事執筆時点の最新バージョンはVisual Studio 2015(2015年リリース)となっています。また、すでにVisual Studio 2017のRC(Release Candidate:リリース候補版)の提供が開始されているため、近日中に2017正式版が登場するものと思われます。Visual Studio 2017については「次期バージョン『Visual Studio 2017(Visual Studio "15")』先取り特集」にて紹介していますのでぜひそちらもご覧ください。
Visual Studioでは以下のようなアプリケーションを開発することができます。
| タイプ | 実行環境 | フレームワーク | プログラミング言語 |
|---|---|---|---|
| Windowsアプリケーション | .NET Framework | Windows Forms | C#、VB |
| WPF | |||
| Windowsストア | WinRT(Windows 8.1) | ||
| UWP(Windows 10) | |||
| .NET Core | .NET Core(コンソールアプリ) | C# | |
| ネイティブ | MFC、ATL、DirectX | C++ | |
| Webアプリケーション | IIS(Windows Server) | ASP.NET MVC | C#、VB |
| ASP.NET Core | C# | ||
| スマートフォン | iOS | Xamarin.iOS | C# |
| Android | Xamarin.Android | C# | |
| その他 | |||
Windowsアプリケーションにはいくつかの種類がありますが、もちろんすべての種類のWindowsアプリケーションを開発することが可能です。また、ASP.NETと呼ばれるフレームワークを使用してWebアプリケーションを作成することもできます。加えて、iOSやAndroidアプリケーションの開発にも対応しています。これはXamarin(ザマリン)と呼ばれるフレームワークを使用します。通常のiOSアプリ開発ではObjective-C/Swiftを、Androidアプリ開発ではJavaを使用しますが、Visual StudioでのiOSおよびAndroidアプリ開発はC#を使用する点が特徴です。
他にもVisual Studioではさまざまなプロジェクトに対応し、JavaScriptなど他のプログラミング言語もサポートしています。
Windows版のVisual Studioについて簡単に紹介しましたが、Visual Studio for MacはWindows版と同じところもあれば異なるところもあります。もっとも大きな違いはWindowsアプリケーションの開発には対応していないところでしょう。これから詳しく解説していきますが、その前にプレビュー版のインストールについて解説します。
Visual Studio for Macプレビューのインストール
それでは手順を解説していきます。興味のある方はぜひ試してみてください。ただし、あくまでプレビュー版のため、正式版では変更される点や、不具合が存在する可能性もあります。
インストール自体は通常のMacアプリと変わりません。上記のサイトからdmgファイルをダウンロードしダブルクリックで起動します。
表示された画面中央の矢印をダブルクリックすればインストールが始まります。
なお、サイトやインストーラーは英語ですが、Visual Studio for Macプレビュー自体は、100%ではありませんがかなりの部分が日本語化されています。
Visual Studio for Macが必要とするXamarin関係やAndroid SDKなども自動的にインストールされます。ただし、Xcodeは自動的にはインストールされないようなのでApp Storeから別途インストールしてください。基本的に最新バージョンを必要とするようなので、古いXcodeをインストール済みの方は更新する必要があるかもしれません。これら以外にも.NET CoreやMonoランタイムを入れるように言われる場合があるようです。そのときは表示に従ってインストールしてください。
なお、中にはXamarin Studioをインストール済みの方もいるかもしれませんが、リリースノート によると、Visual Studio for MacとXamarin Studioは同時にインストールできるそうです。ただし、注意点もありますのでリリースノートを参照してください。
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青柳 臣一(アオヤギ シンイチ)
Twiter: https://twitter.com/ShinichiAoyagi中学生のころにプログラミングの楽しさを知り、それ以来趣味として仕事としてプログラミングに関わるようになる。23才のときに株式会社ディーバを設立。CADソフトウエア、給水設備監視システムなどのオリジナルソフトの開発、また、さま...
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