Microsoftは12月9日(現地時間)、開発者向け統合プラットフォーム「Azure DevOps Server」の最新バージョンをリリースした。今回のアップデートは、SQL Server 2025への対応を中心に、安定性向上や複数の機能強化が含まれるリリースとなっている。
主な新機能としては、ローカライズの調整やSQL Server 2025サポートが挙げられる。また、ダッシュボードやWebhooksの不具合修正、Visual Studioとの連携時の安定性向上、Analytics無効時のエージェントプール表示不具合の修正が行われた。
コード管理関連では、GitHubとの連携強化が実装されている。GitHubリポジトリ接続プロセスの最適化や、REST APIによる大規模リポジトリ管理(最大2000リポジトリ)、GitHub上のYAMLパイプラインのビルド状態表示支援などが追加された。プルリクエスト管理ではターゲットブランチの優先設定やサブモジュールのUIサポート、ブランチポリシー判定時の大文字・小文字区別の改善など、多岐にわたり現場のニーズに応える改良が進んでいる。
パイプラインでは、Nodeランナーの有効期間終了バージョン検出や、Azure Service BusへのMicrosoft Entra ID認証対応、Docker Compose v2のサポートなど継続的なモダナイゼーションが図られている。また、テスト管理では、テスト計画・スイートの復元API提供やXLSXカスタム列によるテストケースエクスポート、YAMLパイプライン対応といった柔軟な運用を支援する新要素も追加された。
これらの拡張は、Azure DevOps Server 2022、2020、2019、Team Foundation Server 2015以降から直接アップグレード可能だ。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
