Microsoftは12月10日(現地時間)、Visual Studio Code(VS Code)バージョン1.107のリリースを発表した。同バージョンでは、AIエージェント(Agent HQ)の統合と背景エージェント、組織向けカスタムエージェント機能の拡張が行われた。
エージェントは独立した作業スペースで動作し、バックグラウンド実行やクラウド移行、カスタマイズ、GitHub組織との共有などがサポートされた。複数エージェントを同時利用する際も、Gitワークツリーによる作業の隔離を実現している。
エージェントのセッション管理はチャットビューに統合され、ステータスや進捗、ファイル変更をひと目で確認可能となった。セッションのアーカイブやフィルタリングも容易になっている。手動割り当てやカスタムエージェントをサブエージェントとして導入できる実験的機能も加わった。
チャット機能では、インラインチャットの最適化やモデル管理エディタの新設により、利用可能な言語モデルの一元管理や可視性の制御が強化されている。セキュリティ面では、fetchツール使用時のURL・ドメインの自動承認プロセスが追加され、ユーザ確認によるリスク低減が図られた。
TypeScript 7.0プレビューのサポートも実施されている。同バージョンはネイティブコードへの書き換えで大幅なパフォーマンス向上を実現し、オートインポートやリネーム支援などのエディタ機能も強化された。加えて、ソースコントロールやデバッグ、ターミナル、アクセシビリティなどの分野でも多数の改善・修正が加えられている。
今回のリリースはWindows、Mac、Linux向けに提供されており、詳細は公式ドキュメントから確認可能だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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