Insignaryは11月4日、PHPとNode.jsのランタイム脆弱性「PHP2Shell」「Node2Shell」の影響有無を無料で検査できるツール「insignary-chk」の公開を発表した。対象はLinuxサーバーとコンテナ環境で、同社Webサイト(insignary.com)のFree Toolsメニューから無料でダウンロードできる。

PHP2Shellは、PHPランタイムに見つかった2件の欠陥(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)である。認証なしでリモートコードを実行できるとされる。影響を受けるのはPHP 8.2〜8.5系で、PHP-FPM、Apache mod_php、php-cgiなど、Webリクエストを処理する構成が該当する。ランタイムレベルの欠陥のため、コードレビューだけでは検出が難しい。ベンダー製ソフトウェアやコンテナイメージに含まれるPHPまで把握する必要がある。修正済みバージョンはPHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35である。
Node2Shell(CVE-2026-111497)は、Node.jsに組み込まれたBrotliの伸張処理で起きる境界外書き込み(out-of-bounds write)の欠陥である。細工された圧縮データを処理すると、リモートコード実行につながる可能性がある。影響を受けるのはNode.js 22.x、24.x、26.xで、それぞれ22.23.4、24.22.1、26.12.1で修正された。サポートが終了した20.x以前には修正版が提供されないため、サポート対象バージョンへの移行が必要となる。
insignary-chkはインストール作業や会員登録が不要で、ダウンロード後すぐに検査を始められる。検査時に収集した情報は外部に送信しないため、セキュリティ要件の厳しい環境でも利用できるとしている。検査結果は優先度順に表示されるため、緊急対応が必要な項目から確認できる。

検査レポートの冒頭には、次の3種類の件数が表示される。
- 今すぐ対応が必要な項目
- インストール済みだが実行されていないため、早めの対応が推奨される項目
- 手動での確認が必要な項目
その下に、検査したサーバーやイメージごとの詳細結果が続く。
同社は、バイナリベースのソフトウェア構成分析(SCA)技術を主力製品「Clarity」で展開している。この技術により、ソースコードがなくても、ソフトウェアやコンテナイメージに含まれるコンポーネントとバージョンを特定できる。insignary-chkは、2件の脆弱性に特化したツールとして、同社が別途開発した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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