userdelコマンドは、LOGIN
で指定したユーザのアカウントを、システム上から削除します。
システム管理の視点で考えた場合、ユーザを削除すると、そのユーザが作成したファイルの持ち主がいなくなってしまうことが問題になります。そのため、ユーザを削除するのではなく、ログインできなくするのが一般的です。ユーザをログインできなくするにはusermodコマンドを使用します。
usermodコマンド
- ① -r
- ユーザのホームディレクトリ以下、すべてのファイルを削除します。またユーザのメールスプールも削除します。
メールスプールとは、郵便箱のようなもので、メールがサーバに届くと、いったんこのメールスプールという場所に格納されます。ユーザがこのメールをメールソフトなどで、読み込むこと(郵便箱に手紙を取りにいくように)により見ることができます
- ① LOGIN
- 削除する既存のユーザ名を指定します。
# ls -la /home/user0002
合計40
drwx------ 3 user0002 user0002 4096 4月 17 10:38 .
drwxr-xr-x 10 root root 4096 4月 17 10:38 ..
(中略)
# userdel -r user0002
# ls -la /home/user0002
ls: /home/user0002: そのようなファイルやディレクトリはありません
ホームディレクトリ削除の確認# su - user0002
su: user user0002 does not exist
ユーザ削除の確認
SolarisはOSに対価を支払わなければなりません。このようなUNIXを商用UNIXといいます。0Sとしての信頼性が高く、サポートもあるのでそれに対する価格という意味合いがあります。一方、LinuxやFreeBSDなどは、OSとしては無料です。ですからOSに対するサポートもありません。ただし、このLinuxやFreeBSDにサポートというサービスと商用のアプリケーションを同梱し有償で販売しているものもあります。ですから、これからUNIXを始めようとしている方で、インストールに不安があるとか問題が起こった時にどう対処すればよいのかわからないから不安があるということであれば、このようなディストリビューション(有償のもの)を購入されるのもひとつの方法でしょう。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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