米Dockerは、コンテナ管理ソフト「Docker」のビジネス用途向けエディション「Docker Enterprise Edition」の提供を、3月2日(現地時間)に開始した。
「Docker Enterprise Edition」は、Dockerによるサポートが提供され、CentOS、Red Hat Enterprise Linux、Ubuntu、SUSE Linux Enterprise Server、Oracle Linux、Windows Server 2016、およびクラウドプロバイダであるAWSとAzureに正式対応している。
さらに、Dockerおよび同社のパートナーが「Docker Enterprise Edition」に対応したネットワーク、ストレージ、ネットワーク・プラグインの提供を行う「Docker Certification Program」も利用できる。
「Docker Enterprise Edition」には、ビジネス用途の基本的なサービス(サポート、Docker Storeでのコンテナやプラグインの提供)を含む「Basic」、「Basic」のサービスに高度なイメージ/コンテナ管理機能を追加した「Standard」、「Docker Security Scanning」や持続的な脆弱性モニタを含むすべての機能を利用可能な「Advanced」の、3つのラインアップを用意している。
今回の「Docker Enterprise Edition」の提供開始にともない、従来の「Docker」は名称を「Docker Community Edition」に変更される。
あわせて、今後のリリース体制にも変更が加えられ、「Docker Community Edition」「Docker Enterprise Edition」ともに新たなバージョン番号として17.03が与えられた。今後は、Ubuntuと同様の「YY.MM」による日時ベースでのバージョン形式を採用していく。
「Docker Community Edition」は、Docker Cloudのプラグインが使えるようになり、自動ビルドやセキュリティスキャンなど充実した機能を備えたクラウドベースのサービス管理を実現できる。また、ユーザーからの要望が高い機能をはじめとする新機能を搭載した「Edge」エディションを毎月リリースするほか、メンテナンスリリースの「Stable」を年4回リリースする。
「Docker Enterprise Edition」は、年4回のリリースを予定しており、各バージョンともサポート期間は1年間で、サポート期間中は旧バージョンに対してもセキュリティパッチやバグフィックスが提供される。
なお、Docker APIのバージョン番号には、「Docker」とは異なり、引き続き従来の形式を使用する。
【関連リンク】
・Docker(英語)
・「Docker Enterprise Edition」(英語)
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