副業のメリット
次は、副業のメリットについて考えてみます。副業を始めてから多くのメリットを感じていますが、その中でも特に挙げたいのは次の3つです。
- スキルが伸ばせる
- 人脈が広がる
- 本業以外の収入が得られる
スキルが伸ばせる
会社員だと期待されている役割やチームごとの担当があり、自分がやりたいと思っている仕事をいつも任せてもらえるとは限りません。あまりにも自分のやりたい仕事とミスマッチしているのであれば転職を考えるべきですが、興味のあることを仕事で試してみたいという欲求は、エンジニアであれば誰もが抱いていることでしょう。
その点、副業であれば仕事を選ぶのは自分自身です。自分がやってみたいと思う仕事を選べばいいのです。
以前、データ分析の本を読んで興味を持っていましたが、本業ではなかなか生かす機会がありません。そこで、創業間もないスタートアップに声をかけてみました。創業期はアプリケーションの開発に全力を注いでいるので、中のエンジニアだけではデータ分析にまで手が回らないだろうと考えたからです。
話を聞いてみるとまさに私の想像通りで、必要性を感じながらも手が付けられていない状態でした。ありがたいことに私に任せていただけることになり、データ分析の基盤構築からSQLを用いた分析まで経験することができました。実際のビジネスが動いているデータに触れることで、机上の空論ではない貴重な経験をすることができました。
もちろんプロとして引き受ける以上「初めてのことなので、できませんでした」では済まされません。そのために、普段から興味のあることは手を動かして学び、チャンスが来たときにつかみ取れるように準備することが大事だと思います。
人脈が広がる
副業を始めてから、スタートアップ企業のCEOやCTOといった方と話す機会が増えました。飲み会の席などにも誘っていただき、他社の方をご紹介いただくこともあります。
これまでも技術系の勉強会やコミュニティに参加して、さらに年に数回は登壇していました。登壇すると懇親会などで多くの方から声をかけていただけますが、やはり同業のエンジニアがほとんどです。エンジニア同士の会話はコンテキストが共有されているので話しやすい反面、だんだんと視野が狭まってきます。
自分たちで起業された方の話を聞くと、これまでとは違った視点や考え方が伺えて、ハッとさせられるときがあります。
こういったつながりは、会社員をやっているだけではまず得られなかったものです。
本業以外の収入が得られる
みなさんが気になるであろうお金についても少し触れておきます。
現在、副業での売り上げは本業の3割くらいといったところです。時間についてはあとで詳しく書きますが、週に数時間しか割いていないので、これだけの収入が得られれば御の字です。
新たな収入を得る目的で副業を始めたわけではありませんが、やはり本業以外の収入があるといざというときに安心感があります。また、給与と違ってある程度収入をコントロールできるのも大きなメリットです。以前から本業の収入だけに頼るのはリスクだと考えていたので、複数の収入源を作れたのはよかったです。
他にも、会社員が副業として事業を始めると税制面のメリットも受けられます。
会社員は給与所得控除という控除が使えますが(年末調整のときに会社が計算してくれています)、事業所得を得ている個人事業主であれば、一定の条件を満たすことで青色申告特別控除という控除がプラスで使えます。
- 会社員:給与所得控除(所得に応じて変わる)
- 個人事業主:青色申告特別控除(最大65万円)
この控除は最大65万円にもなるので、副業で得た所得の税金が安くなります。要するに、会社員が個人事業主として開業すると両方の立場の税制メリットが受けられるわけです。
