業務システムでよく求められる機能
Forguncyには、業務システムでよく求められる機能があらかじめ搭載されています。ここでは、その機能をいくつかピックアップして紹介します。
- ユーザー・ロール管理
- ワークフロー
- 帳票出力
- 監査ログ
ユーザー・ロール管理
ユーザー管理サービスにて、システムの管理者はブラウザーからユーザーを管理できます。ユーザー・ロール・組織・組織レベル・拡張属性が設定でき、これにより、アプリケーションにユーザー認証を追加できます。また、ユーザー管理サービスを使うことで、以下の機能が有効になります。
- ページ単位、テーブル単位、レコード単位、フィールド単位に対して、読み取り・編集のアクセス許可
- テーブルのユーザーアカウント型のフィールドの定義(例:テーブルに最終更新者フィールドを定義)
- 監査ログ(データベースに対して誰がいつ操作をしたか記録します)
- ワークフロー(担当者をユーザーやロールで指定します)
- ユーザー自身によるメール更新通知機能の制御
画面内において、この部品はあるロールをもつユーザーのみ表示をする、といった制御も可能です。図17、18は、ユーザー管理サービスをブラウザーから開いたときの画面と、あらかじめ組み込まれているログインの画面です。
ワークフロー
有給休暇申請や出張申請など、一連の業務を処理するワークフローを設定できます。ワークフローはテーブルに対して設定し、そのテーブルは「状態」と「担当者」のフィールドを持ちます。図19のように、どのようなアクションをすると、どのような状態になり、次にどの担当者に移るか、を設定します。
担当者は、ロールなどで決定でき、「このロールの任意の一人」や「このロールの誰でも」という細かい指定もできます。また「拡張属性」を使うことで、ユーザー毎に担当者を指定できる他、条件分岐で担当者を分けたり、アクション実行時にメール送信というコマンドを設定できます。
画面では、「ワークフローバー」という部品が用意されています。このワークフローバーは、データの状態に合わせて、適切なアクションボタンや状態を表示します。ユーザーはコメントや状態の履歴を確認できます。
帳票出力
Excel・PDFでの出力がコマンド1つでできます。
- Excel出力(ページ単位、データ単位)
- PDF出力(ページ単位)
- 印刷(ページ単位)
Forguncyでは主に画面をレイアウトするためにページを作成しますが、帳票出力のために、Excel方眼紙を利用してページを作成するのも有効な方法でしょう。
監査ログ
テーブルに対して、以下の行為の監査ログを記録します。このログは、Forguncy Server側でCSV形式で保存されます。
- 読み取り
- 追加
- 更新
- 削除
- ワークフローの情報・履歴の読み取り
- ワークフローのアクション実行
図22は、実際にアプリケーションを起動し、適当にデータを操作したときのログの図です。「ステートメント」列では、論理SQL文が記載されています(このSQL文は実際にデータベースに対して発行されたものではなく、操作を簡単に表現するための論理SQL文です)。
以上、ユーザー・ロール管理、ワークフロー、帳票出力、監査ログの機能を紹介しました。ForguncyはExcel方眼紙でのレイアウトに注目されがちですが、業務システムにおいて需要の高い機能があらかじめ搭載されていることも魅力の一つです。