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現役エンジニア直伝! 「現場」で使えるコンポーネント活用術(Forguncy)(AD)

業務アプリ開発者が見る、ExcelからWebアプリを作成する「Forguncy」の可能性

数百万円のシステムを、一人の担当者がノンプログラミングで作成する

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Excelのスキル・既存資産を活用する(1)

 Forguncyでは、Forguncy Builder上でExcelと同様の機能(セルの書式設定・数式・関数・データの入力規則・グラフ・表など)を使ってWebアプリケーションを作成できます。また、企業で現在利用されているExcelのフォーマットや、データとして存在する多数のExcelファイルから、即座に稼働できるWebアプリケーションを生成する機能が備わっています。ここでは、そのようなExcelのスキル・既存資産を活用するForguncyの機能を紹介します。

既存のExcelファイルをWebアプリケーション化する

 Forguncyでページを作成する際に「Excelからページを作成」を選択すると、Excelファイルのレイアウト・セルの設定・数式などをそのまま引き継ぐ形でページやテーブルを作成できます。特に、Forguncy Builder 3からは、データが入力済みである複数のExcelファイルを取り込み、入力欄を自動検出し、データとして登録できるようになりました。

 具体的に、「見積書」を例にして説明します。見積書となるExcelファイルを作成し、10個のExcelファイルを用意してそれぞれに値を入力しました(図4)。

図4 【Excel】見積書の例
図4 【Excel】見積書の例

 Forguncyにて、Excelからページを作成するウィザードを実行します。取り込むExcelファイルを選択した後、どのファイルをデータとして取り込むかを選択します。

図5 【Forguncy Builder】入力値を含むExcelファイルを選択する画面
図5 【Forguncy Builder】入力値を含むExcelファイルを選択する画面

 すると、Forguncyは複数のファイルから入力値を検出します。ここで、自動生成では満足いくものにならなかった場合、足りないフィールド(=データとして登録するテーブルのカラム)を追加したり、フィールド名を変更したり、入力値の種類(文字列や数値など)を設定します。図6は、青地に白文字のセルがフィールドとして認識しているセルです。

図6 【Forguncy Builder】入力項目を設定する画面
図6 【Forguncy Builder】入力項目を設定する画面

 ここで、図6の下部にある見積の商品詳細にあたる部分が、青色の点滅線で囲まれていることを確認してください。ここは、1つのExcelのシートから、1:Nである詳細テーブルであることが検出された部分です。ウィザードを完了すると「見積書」と「見積詳細」の2つのテーブルが作成され、それぞれにデータが格納されます。

図7 【Forguncy Builder】見積書_詳細テーブルに格納されているデータを表示
図7 【Forguncy Builder】見積書_詳細テーブルに格納されているデータを表示

 ウィザード完了後、デバッグ実行しWebアプリケーションを起動すると、図8、9のようにブラウザー上で見積書の作成・編集・削除ができるようになります。

図8 【ブラウザー】見積書の一覧画面
図8 【ブラウザー】見積書の一覧画面
図9 【ブラウザー】見積書の作成・編集画面
図9 【ブラウザー】見積書の作成・編集画面

 以上のように、Forguncyでは既存のExcelファイルから即座にWebアプリケーションを作成できます。この機能は初期の作成を支援するものであり、実際に運用するにはいくつか手を加える必要があるでしょう。例えば、宛先をマスタデータとして登録できるようにしたり、入力欄が分かりやすいようレイアウトを変更したりすることが考えられます。しかしながら、完璧である必要のないプロトタイプとしてなら5分とかからず作成できますし、そこから製品として耐えうる状態に仕上げる手間も1から作るよりもだいぶ少ない手間でできます。

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矢後 比呂加(ヤゴ ヒロカ)

 Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies(https://mvp.microsoft.com/ja-jp/PublicProfile/5000246) シグマコンサルティング株式会社にて、Microsoft Azure・ASP...

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