一緒に働きたい人を採用するのは同じ
横澤 本トークセッションでは、良いエンジニア組織をつくる上で欠かせない「採用」「チームビルディング」「評価制度」といったテーマで討論したいと思います。最初の質問は「採用活動においてのスタンスや工夫していることはありますか?」です。まずはエウレカの金子さんからどうぞ。
金子 エンジニアの採用では、一緒に働きたいかどうかを重視しています。それに加え、エウレカでは企業のミッションやビジョンを13個の行動規範に落としこんでおり、それらの要素を持っている人かどうかも併せてチェックしていますね。
行動規範には「時間の価値を知っている」「顧客が真に求めているものを理解する」といった内容が盛り込まれています。
横澤 VASILYの今村さんはどうでしょうか?
今村 エウレカさんと同じように、VASILYでも「HIPSTER」という7つの行動指針を定めています。
これは「HUNGRY」「INTERNET」「PROFESSIONAL」「SPEED」「TEAMWORK」「ENTREPRENEURSHIP」「RECRUIT」の頭文字を取ったもの。 これらの要素を持った方を採用しています。また、当社のユニークな点として人事がいないことが挙げられます。
横澤 人事がいない!? どうやって採用をしているんですか?
今村 VASILYは、社員全員が採用に携わるスタンスなんです。そのため、エンジニア自身が採用面接に参加しますし、採用の裁量も持っています。自分たちが一緒に働く仲間だからこそ、自分たちの目で見極めたいんです。
横澤 社員が団結して採用をしているからこそ、人事がいない状態でも大丈夫なんですね。最後にFringe81の佐藤さん、お願いします。
佐藤 当社も、一緒に働きたい人を採るのは同じです。あと特徴的な点として「面接官全員が(100点満点中)80点をつけたら落とす」というものがあります。誰かが必ず100点をつけないと採用しないんです。
横澤 それはなぜですか?
佐藤 エンジニアを採用した後に「予想していたよりもスキルが低かった」とか「なかなかチーム内で力を発揮できていない」といった事態は十分に起こり得ます。
そんなときに、採用面接で誰かが100点をつけていれば「自分が良いと思って採ったから、自分が育てなければ」という責任感が生まれるんです。