SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

DeveloperZine(デベロッパージン)- エンジニアの意思決定を支える技術情報メディア ProductZine

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

進化した「ASP.NET Core 2.0」新しいWeb開発手法を学ぶ

「ASP.NET Core 2.0」の変更点とインストール方法を知ろう

進化した「ASP.NET Core 2.0」新しいWeb開発手法を学ぶ 第1回


ASP.NET Core 2.0をはじめる準備をしよう

 ここからは、実際にASP.NET Core 2.0のアプリケーションを作成していきます。その前にまずはツールの準備を整えましょう。ASP.NET Core 2.0での実装にはまず、.NET Core 2.0のインストールと、Visual Studioのインストールまたは更新が必要となります。

.NET Core 2.0のインストール

 .NET Core SDKのダウンロードサイトにアクセスしてインストーラーをダウンロードします。インストーラーを起動し、手順に沿って.NET Core SDKをインストールします。インストール完了後、リスト3のようにターミナルでdotnetコマンドを実行し、バージョン番号が「2.0.0」以上となっていればインストールは成功です。

リスト3 .NET Core SDKのバージョン確認
$ dotnet --version
2.0.0
$

Visual Studioのインストール

 これから新たにVisual Studioを使い始める方は、先ほどの.NET Core 2.0のダウンロードサイトの下部にある「Get an editor」の項の「Download Visual Studio」のリンクをクリックするとインストーラーがダウンロードされます。インストーラーを起動し、手順に沿ってインストールを進めてください。

注意

 ここで説明している「Download Visual Studio」のリンクからダウンロードできるインストーラーはVisual Studio Communityエディションのものです。

 Visual Studioを商用利用する場合は、ProfessionalまたはEnterpriseのエディションを選択する必要があります(Windows、macOS共に)。これらはインストール後90日間であれば試用することができますが、それ以降はサブスクリプションの購入が必要となるのでご注意ください。

 Professional、EnterpriseエディションのインストールはVisual Studio のダウンロードページを、価格やサブスクリプションの購入に関してはVisual Studioの価格のページを参照してください。

Visual Studioのアップデート

 Windowsで既にVisual Studioをお使いの場合は、Visual Studioのバージョンを15.3に更新する必要があります。Visual Studioを開き、メニューバーの[ツール]→[拡張機能と更新プログラム]を選択し、表示されたダイアグラム左側のメニューから[更新プログラム]→[製品の更新プログラム]を選択すると「Visual Studioの更新 15.3.X」が表示されます。[更新]ボタンをクリックすると別途インストーラーが開いてVisual Studioの更新が行われます。

 なお、macOS用であるVisual Studio for Macは、ASP.NET Core 2.0プロジェクトを利用するためのバージョン要件は明記されていませんが、最新バージョンへのアップデートをお薦めします。

図5 Visual Studioの更新
図5 Visual Studioの更新

.NET Coreクロスプラットフォームの開発ワークロードの追加

 最後に.NET Coreでの開発に使うツール類をVisual Studioに追加しましょう。[ツール]→[ツールと機能を取得]を選択すると「Visual Studio インストーラー」が開きます。「インストール済み」の一覧にインストールしたVisual Studioが表示されているので、[変更]ボタンをクリックします。ワークロードタブの中から、「.NET Core クロスプラットフォームの開発」のワークロードを選択し、[変更]ボタンをクリックしてツールを追加します。

図6 .NET Core用のワークロードの追加
図6 .NET Core用のワークロードの追加

ASP.NET Core 2.0でHello World

 .NET Core 2.0とVisual Studioのインストールおよび更新が完了したら、いよいよASP.NET Core 2.0のアプリケーションを作成してみましょう。今回は動作確認も兼ねて、Razor PagesのプロジェクトをVisual Studioとコマンドライン(dotnetコマンド)から作成します。

Visual StudioからRazor Pagesプロジェクトの作成と実行

 メニューバーから[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト]を選択します。「新しいプロジェクト」ダイアログが表示されたら、左側のメニューを[インストール済み]→[Visual C#]→[.NET Core]と展開し、「ASP.NET Core Web アプリケーション」を選択します。プロジェクトの名前、場所、ソリューリョン名を指定して[OK]ボタンをクリックします。

図7 新しいプロジェクトの作成でASP.NET Coreを選ぶ
図7 新しいプロジェクトの作成でASP.NET Coreを選ぶ

 次に、作成するASP.NET Coreアプリケーションのプロジェクトテンプレートを選択する画面が表示されます。ランタイムとバージョンのプルダウンがあるので「.NET Core」と「ASP.NET Core 2.0」を選択します。するとASP.NET Core 2.0で利用可能なプロジェクトテンプレートが表示されるので、「Web アプリケーション」を選択して[OK]ボタンをクリックします。

図8 プロジェクトテンプレートからRazor Pagesを選ぶ
図8 プロジェクトテンプレートからRazor Pagesを選ぶ

 これでプロジェクトが作成されたかと思います。この状態で[実行]ボタン(IIS Expressと表示されている部分)をクリックしてアプリケーションを実行してみましょう。ブラウザが起動して、図9の画面が表示されればアプリケーションは正常に起動しています。

図9 Razor Pagesアプリケーションを起動した例
図9 Razor Pagesアプリケーションを起動した例

コマンドライン(dotnetコマンド)からRazor Pagesプロジェクトの作成と実行

 次はdotnetコマンドを使ったRazor Pagesプロジェクトの作成と実行方法を見てみましょう。リスト4では、プロジェクトの作成から実行までをしています。

リスト4 .NET Core SDKのバージョン確認
$ dotnet new razor -o razor-sample
テンプレート "ASP.NET Core Web App" が正常に作成されました。
・・・中略・・・
$ cd razor-sample
$ dotnet run
Hosting environment: Production
Content root path: <プロジェクトのパス>
Now listening on: http://localhost:5000
Application started. Press Ctrl+C to shut down.

 「dotnet new」コマンドで新しい.NET Core 2.0のアプリケーションを作成します。その後ろの「razor」はプロジェクトテンプレート名となっており、Razor Pages用のテンプレートを使ってプロジェクトを作成するように指定しています。「-o」オプションに作成するプロジェクトの名称を指定するとカレントディレクトリにプロジェクト名称でディレクトリを作成し、その中でコード一式を作成します。

 なお、他のテンプレートについて知りたい場合は、「dotnet new --help」とコマンドを実行することで指定可能なプロジェクトテンプレートの一覧を表示させることができます。

 プロジェクトの作成完了後、プロジェクトディレクトリに移動して「dotnet run」コマンドを実行するとアプリケーションを実行することができます。コマンドの出力内容にアプリケーションが起動しているURLが表示されるので、ブラウザからアクセスするとVisual Studioで起動した時と同様の画面が表示されると思います。

おわりに

 今回はASP.NETの概要からASP.NET Core 2.0で追加された新機能、インストールから実行方法までを紹介しました。次回は、Razor Pagesを使ったアプリケーションの作り方について詳しく説明します。

参考資料

この記事は参考になりましたか?

連載通知を行うには会員登録(無料)が必要です。
既に会員の方はを行ってください。
進化した「ASP.NET Core 2.0」新しいWeb開発手法を学ぶ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/10482 2017/10/31 16:44

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー