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JIRAやConfluenceをもっと使いこなそう! エキスパートが教える、外部ツール連携術(AD)

JIRAのデータを柔軟に分析するならTableauが最適! レポートを作成し、データ活用の第一歩を踏み出そう

JIRAやConfluenceをもっと使いこなそう! エキスパートが教える、外部ツール連携術 第5回

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データソースの準備

 JIRAのER図は、Atlassian社より開発者向け資料の一部として公開されています。必要に応じて参照してください。

 下図は、このER図から使用頻度の高いテーブルのみ抜粋し結合キー情報を追記したものです。

使用頻度の高いテーブルを抜粋し、結合キー情報を追記した図
使用頻度の高いテーブルを抜粋し、結合キー情報を追記した図

 各テーブルの概要は以下の通りです。集計仕様に応じて必要なテーブルを結合してください。

各テーブルの概要
テーブル名称 概要
jiraissue チケット情報全般
worklog 作業工数
cwd_user ユーザー情報
project プロジェクトマスタ
issuetype 課題タイプマスタ
priority 優先度マスタ
resolution 解決状況マスタ
issuestatus 課題ステータスマスタ
fileattachment 添付ファイル情報
customfield カスタムフィールドマスタ
customfieldvalue カスタムフィールド入力値
changegroup チケット変更履歴(ヘッダー)
changeitem チケット変更履歴(ボディ)

 なお、jiraissueに保持される各種チケット属性情報は現時点のものであり、過去の時系列の設定値の変化を捉えるためには、changegroupおよびchangeitemを経由して照会する必要があります。

 照会用のSQLはVIEW化しておくことをお勧めします。Tableau Desktopカスタムクエリに直接SQL記載することもできますが、DB側でのオブジェクト管理ができていれば変更履歴管理ができる上に、チーム内で同一の集計仕様を共有化できます。

Tableau Desktopからデータソースへ接続する

 DBサーバーへの接続が確立したら、Tableauから読み込むオブジェクト(データソース)を選択します。今回は、前工程でご案内したVIEWをデータソースとして指定します。

Tableau Desktopデータソース選択画面

 [今すぐ更新]ボタンを押下し、VIEWの内容が取得できていることを確認します。

[今すぐ更新]ボタンを押下
[今すぐ更新]ボタンを押下
VIEWの内容が取得できていることを確認
VIEWの内容が取得できていることを確認

 問題なければ、レポート作成を実施します。

レポート作成

 下図は作業工数の予実対比をEVM(Earnd Value Management)のイメージで集計したものです。本記事内では、レポート作成に関するすべての各種TIPSの紹介は割愛しますが、従来のJIRA標準レポートでは実現が難しかった時系列データ分析も可能になります。

作業工数の予実対比をEVMのイメージで集計
作業工数の予実対比をEVMのイメージで集計

集計・分析

 いくつかのレポートを組み合わせてダッシュボードを作成し、アクションを用いて連動させることで、過去の一定時点でのプロジェクトの状態を可視化できます。

 「いつ頃からプロジェクトの進捗遅延が始まったのか?」「どういった作業に遅延の傾向が強いのか?」「遅延要因が個別の人やタスクに依存しているか?」「全体の管理プロセスの問題か?」――レポートを動かし、さまざまな切り口でデータを見ながら考えることで、原因を追究可能になります。

ダッシュボードの例
ダッシュボードの例

JIRAとの連携(URLリンク)

 URLアクションを使用し、TableauレポートからJIRAのチケットを開くことも可能です。

[チケットを開く]をクリックすると、
[チケットを開く]をクリックすると、
JIRAのチケットを開くことが可能
JIRAのチケットを開くことができる

 URLアクションでは、レポート内の特定フィールドをURL文字列として使用可能です。チケット番号にあたるフィールドをあらかじめ用意し、URLアクションのパラメータとして指定することでTableauからJIRAの画面へ直接遷移できます。

 URLアクションの設定は上部メニューから、[ダッシュボード]→[アクション]→[アクションの追加]→[URL]を選択してください。

URLアクションの編集画面
URLアクションの編集画面

 URL欄へは以下の通り指定します。

http://server-name/jira/browse/<チケット番号>

 チケット番号にあたるフィールドをあらかじめ作成し、レポートのディメンションへ指定しておきます。

 URLアクション用の項目についてレポート上への表示が不要であれば、該当項目の「ヘッダーの表示」をオフにしてください。

 本機能は活用の幅が広く、

  • プロジェクトコードをURLで渡し、WBSガントチャート for JIRAで該当プロジェクトを開く
  • Tableauレポートの値からJQLを組み立て、Issue Editorで該当チケットを一括表示、編集する
  • JIRAの添付ファイル一覧レポートを作成し、Tableauで検索した添付ファイルをURLで渡してダウンロードする

など、アイデア次第でJIRAとのシームレスな連携を実現できます。ぜひお試しください。

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この記事の著者

三井 貴博(リックソフト株式会社)(ミツイ タカヒロ)

 プリセールス(Tableau)を担当しています。趣味は寝ること、特技は「課金」。好きな言葉は「履歴と傾向値」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/10494 2017/11/10 14:00

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